アップルのジョニー・アイブ氏が珍しく英新聞のSunday Timesのロングインタビューに応じています。スティーブ・ジョブズとの旅行の思い出や、デザイン哲学などについて語っているので、いくつかピックアップして紹介したいと思います。
デザインについて
我々は、名もない、どうでもよいものに囲まれて過ごしています。それは、人々は自分が使うものなんてどうでもよいと思っているから、と考えたくなることもあるかもしれません。しかし私たちが作ってきたものは、人々を夢中にさせるものです。これは単なる美学ではありません。人々はじっくりと慎重に考えて作られた素晴らしいものに夢中になるのです。
他の会社がアップルのデザインをコピーすることについて
それは泥棒だよ…。コピーされたのは、表層のデザインだけではなく、とても膨大な時間をかけて取り組んできたものも含みます。何かを成し遂げようとしてそれが結果になった時だけ、作り手は「これは探求する価値があるものだった」と言うことができるんです。そこには何年にも及ぶ投資と苦労がかけられているのです。
アップルの未来について
我々は驚くべき時代の始まりにいます。そしてこれから驚くべき製品を数多く開発していくでしょう。ここで一度、テクノロジーについて考えてみたいと思います。これまでテクノロジーは何を可能にしてきたか? またこれから何を可能にしてくれるのか? こう考えるとアップルに限界などありません。これまでもそうだったし、これからもそうでしょうね。
スティーブ・ジョブズとの旅行についての思い出
ホテルに着いてチェックイン後に、僕は部屋に入りバッグをドアの所に置きました。でも荷物を解くことはありませんでした。そしてベッドに座って、いつものようにスティーブからの電話を待ちました。すると電話でスティーブは、「ヘイ、ジョニー、このホテルはクソだ。別のところに行こう」と言ったのです。
mayumine(Jamie Condliffe/米版)