骨の髄まで丸裸にされるような体験ができるデジタルミラー

骨の髄まで丸裸にされるような体験ができるデジタルミラー

真っ裸。

普段は体の外側だけしか見えないし気にしていないけど、体の内側のほうがもっと大事なものがいっぱい詰まっています。だから中がどうなっているのか見てみたいけど、なかなか見る機会なんてありませんよね。

これは以前にパリの工芸美術館で行われた、Ikse Maîtreさんによる「Primary Intimacy of Being」という作品。自分自身の体の中をリアルタイムに覗くことができるような体験ができるインスタレーション作品なんです。

人が一見鏡のように見えるディスプレイの前に立つと、Kinectにつながれたコンピュータが男か女を判別し、その体型に合ったモデルの3DのMRI画像を映し出します。そして体験者が体を動かすと、目の前の内蔵が透けて見えているモデルもリアルタイムに動き、のけぞったり、前かがみになることで自分の内蔵や体内がどのようになっているのかを体験できるんです。

この作品が面白いのは、自分(ヒト)の体内がどういう構造になっているかを覗けるのはもちろんなのですが、インスタレーションを体験した人の多くは映し出されたMRI画像が本当に自分の体だと思って恥ずかしがったり、女性だと手で胸を隠したりしたそう。

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パリ南大学で医療画像の研究をしているXavier Maîtreさんは、被験者30人がその鏡の前でどのような反応を示すかを実験しました。すると、3分の1の人がすでに以前に撮られた別人の画像を映し出しているにも関わらず、美術館で見られたような他人に見られないように体を隠す仕草をし、同じようにぎこちない様子を見せていたようです。

もし本当に自分の体のMRI画像をリアルタイムに映し出してくれる鏡があったら、ちょっと気持ち悪いけど、病気の早期発見に繋がりそうですよね。

source: New Scientist

(徳永智大)

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