マイナー言語も意外と使われているのね。
いろんな言葉を話す人がいる国、アメリカ。当然っちゃ当然ですが一番多く使われているのは公用語の英語、2番目にくるのはスペイン語です。では、3番目に使われている言語はなんなのか? アメリカ全土ではなく、州単位でフォーカスしてみたら面白い結果になりました。
各州で使われている言語をいろんな角度で全米地図にまとめたのはネタ元SlateのBen Blattさん。国勢調査局が行った、家庭内で使っている言語を調査したAmerican Community Surveyのデータを元に地図を作ったそうです。
まず、コチラの地図は「各州で、英語の次によく話されている言語」を表したもの。ほとんどの州でスペイン語になるのは予想どおりですが、カナダ国境付近とルイジアナ州でフランス語がランクインしています。あとはアラスカ州のユピック語(ネイティヴ・アメリカンの言葉)、フィリピン系が多いハワイ州ではタガログ語と、マイナー言語がチラホラ。そして特筆すべきはドイツ語がノースダコタ州でのみ、その州で2番目に話されている言語として入っていること。
続いて、その州で3番目に使われている言語をまとめたのが上の地図。英語とスペイン語を排除すると、こんなにもいろんな言葉が出てくるんですねぇ! それぞれの州に住む民族や移民、文化的なパターンといったあらゆる要素を垣間見るようです。例えば、ナバホ語やダコタ語といった原住民の言葉や、韓国語やヴェトナム語といったアジア言語、さらにフランス語やポルトガル語といった植民地時代の名残だったりと、各州の3番目に話されている言葉はさまざまです。また、ロシア語やアラビア語、ミャオ語にクレオール語といった接点のなさそうな言語が入っているところもありました。それにしてもカリフォルニア州で3番目に使われているのがタガログ語だなんて、ホントに予想外。
そして筆者にとって何よりも衝撃的だったのは、ドイツ語を話す家庭の数。ヨーロッパを旅行する以外はほとんど耳にすることがない言葉ですから、こんなに多いことに驚きました。3番目に話されている言語としてドイツ語がランクインしている州は多いものの、それはあくまで州単位で、アメリカ全土だと中国語でした。Slateでは他にも語族別のデータなどもチェックできますよ。
それにしてもマイナー言語がランクインした経緯が気になります。
source: Slate
Alissa Walker - Gizmodo US[原文]
(たもり)