WWDCを目前に発表きた!
さんざん噂になった通り、アップルがBeatsを30億ドル(約3000億円)で買収することが正式発表されました。アップルが買ったのはBeatsのヘッドフォンビジネスと、彼らが最近立ち上げたストリーミングオーディオサーヴィス、その両方です。Beats創業者のジミー・アイオヴィン氏とDr. Dreはアップルに入ります。そう、Dr. Dreがアップルで働くようになるんです。
アップルがBeatsに何を求めているのかについてはいろんな憶測がありましたが、まずは多分、お買い得だったってことでしょう。Beatsは多額の利益をあげており、それはアップルストアでのヘッドフォンの売れっぷりからアップルも認識しているはずです。
ただ興味深いのは、アップル役員のエディー・キュー氏のプレスリリースでのコメントです。
「音楽はアップルのDNAにとって重要な一部であり、つねにそうあり続けるでしょう。」アップルのインターネットソフトウェア・アンド・サーヴィス部門担当の上級副社長、エディー・キューは言います。「Beatsが加わることで我々の音楽製品ラインアップはさらに充実し、iTunes Radioでの無料ストリーミングから、Beatsの世界的サブスクリプションサーヴィス、そしてもちろん、何年もユーザーに愛されてきたiTunes Storeでの楽曲購入までがそろいます。
今まで、アップルがストリーミング音楽ビジネスに完全に飛び込むのはいつになることかとみんな気をもんできました。が、おそらくBeatsを解体してイチから自前で作るというよりは、Beatsの既存サーヴィスをビジネス参画のチケットとして使うようですね。少なくとも当面、アップルの音楽サーヴィスはBeats Music、iTunes Store、iTunes Radioの3つが併存するってことです。
BeatsのTwitterアカウントでも、この発表についてDr. Dreの曲名とひっかけて「次のエピソード(The Next Episode)に乾杯」とツイートしています。
Here’s to the next episode. #applebeatspic.twitter.com/GaHy1G84xF
— Beats By Dre (@beatsbydre) May 28, 2014
買収が正式にわかった今、次なる疑問はDr. Dreとアイオヴィン氏のアップルでの役割がどうなるかってことです。いずれも音楽業界では百戦錬磨の猛者であり、アップルの音楽サーヴィスに向けて経験をフル活用することが想像できます。アップルの買収としては今までで最大規模でもあるので、単にBeatsの既存のビジネスを手に入れるだけで終わるとは考えにくいです。
Mario Aguilar-Gizmodo US[原文]
(miho)