YouTubeも速くなる!
米国とアジアの間が、超高速海底ケーブルでつながります。どれくらい高速かって、60Tbpsです。毎秒60テラビット、つまり6万ギガビットってことは、それなりに速い1Gbpsの6万倍の速度でデータが流れるんです。
ロイターによれば、その超高速ネットワークはその名もFASTER(直訳:もっと速い)。米国西海岸のロサンゼルス・サンフランシスコ・ポートランド・シアトルなどをカヴァーするハブと、日本の千葉県千倉・三重県志摩を接続します。アジアの通信会社5社(China Mobile International、China Telecom Global、Global Transit、KDDI、SingTel)とグーグルが3億ドル(約300億円)を投じて建設し、2016年第2四半期にサーヴィス開始する予定です。
グーグルのテクニカル・インフラストラクチャ担当シニアヴァイスプレジデント、Urs Holzle氏は自身のGoogle+で次のように語っています。
グーグルでは製品を速く信頼できるものにしたいと考えており、そのために優れたネットワークインフラが必要です。10億人以上いるAndroidユーザーにとってもGoogle Cloud Platform用プロダクトを作るデヴェロッパーにとってもそれは重要です。そしてときには、最速の道を作るために海を渡る必要もあります。そこで我々は、米国西海岸の主要都市と日本の沿岸部2ヵ所を結ぶ、容量60Tbps(ケーブルモデムの約100万倍の速度)(訳注:米国ではまだ50Mbpsが一般的)の新海底ケーブルFASTERに投資します。これまで投資した2008年のUNITYや2011年のSJC(South‐East Asia Japan Cable)とともに、FASTERはアジアにいる我々のユーザーにとって、インターネットをより速くより信頼できるものにしていきます。
海底ケーブルは普段あまり意識されていませんが、じつは150年前から電報や電話用に使われていて、その敷設方法は当時からあまり変わっていません。こちらではそんな海底ケーブルマップも見られますよ。
source: Reuters
Pranav Dixit - Gizmodo US[原文]
(miho)