やや物議を醸しているEUの「忘れられる権利」による要請で、Wikipediaに「犠牲」が出ているとWikpedia創設者ジミー・ウェールズさんが発表しました。ウェールズさんは英メディアThe Observerに対し、EUの法律は「完全に常軌を逸しており修正されるべきだ」と語っています。
「忘れられる権利」は、インターネット時代における個人情報保護のあり方を問う中で、アメリカに比べてプライヴァシー問題に慎重な姿勢を見せるEUが制定した新しい権利として「一般データ保護法案」第17条に盛り込まれています。
対象となったWikipediaのページはまだ存在するものの、グーグルの検索結果には表示されません。グーグルはウェールズさん同様、この法律に対して異議を唱えています。インターネット上には「忘れられる権利」によって検索結果から排除されたページ一覧が公開されるなど、まだまだ議論は続きそうです。
現在、米ギズモードでもWikipediaに詳しい情報を問い合わせており、返答があり次第アップデートを公開するとのことです。
image credit : Adapted from Shutterstock / Keith Bell
Source: The Observer via BBC
Kate Knibbs - Gizmodo US[原文]
(Rumi)