長くて複雑なパスワードが要らなくなるかも?
パスワードを何にするかーーこれは現代人みんなに共通する悩みかもしれません。簡単すぎるものは危険ですが、難しいと忘れてしまう。また、同じパスワードを使いまわすのもダメ、とは言っても、ログインするものばかりの今日この頃。そんなの無理! そもそも、パスワードの生みの親フェルナンド・J・コルバト自身ですら、パスワードはもう限界と述べています。しかしつい先日、ラスヴェガスで行なわれたサイバーセキュリティ会議PasswordsCon14で、パスワードに取って代わるかもしれないアイディアが発表されました。それは、写真。
Sam Crowther launching his @uSig_password at #passwords14He has a fresh idea for letting go of the alphanum pwds. pic.twitter.com/lqyG0usJ6y
— Per Thorsheim (@thorsheim) 2014, 8月 6
しかもこのアイディアを発表したのは、高校生だというから驚きです。彼の名前はSam Crowther。uSigというログインに関するアプリをつくり、起業しました。まだ18歳ながら、すでにオーストラリア国防信号総局でプロジェクトをこなしたこともあるそう。
彼の開発したuSigでは、文字のパスワードの代わりに、写真を使って照合を行ないます。ユーザーが自分のスマートフォンやPCから写真を選ぶと、アプリがそれを512文字もの長い文字列に変換してくれるというもの。それほど長ければ他人にパスワードを推測されることもなさそうですし、写真であれば自分は簡単に覚えられそうですよね。パスワードが思い出せなくて困った…なんてことがなくなるかも? アプリがリリースされるのが待ち遠しいです。
(斎藤真琴)