アップルが無料で5億人に配り、U2が好きでもなんでもない人々から「勝手にダウンロードされた」「削除できない」「オプトアウト不能」「隠しても隠しても消えない」「スパム」「ウイルス」と騒がれたU2入魂のニューアルバムに削除ページができました。
ファンには感涙でも、ファンじゃない人には微妙かもね…せめてオプトインにしておれば…トホホ。
「勝手にダウンロード」されたのは、前もってiCloudの購入済み楽曲を端末に自動でダウンロードする設定にしていたユーザです。人によっては突然U2が端末から鳴り出し「ハックされた!」と慌てるなど少々混乱もあった模様。
購入した覚えのないU2渾身のニューアルバム「Songs of Innocence」が突如iCloudの購入済み楽曲に現れたのは、アップルのプレスイヴェント直後のことでした。
「あれ? 買ったっけな…」と思って削除しようにも、削除するにはいったんダウンロードして1曲ずつ「隠す」よりほか方法がなく、全トラック隠してもiCloudを開くと相変わらずそいつは残っていてダウンロードの時を待っている、という憑依状態。iCloudから削除するにはiTunes Match加入が必須で、iTunes Match加入には年間3,980円かかるため、「削除する方が高くつくフリーアルバム」とまで言われました。
さすがにアップルもこりゃいかんと思ったんでしょう。削除はワンクリックでできるようになりましたよ。削除手順はこう。
・削除ページを開いて…
・「Remove Album」ボタンをクリック。
・iTunes Storeで購入時に使うApple IDとパスワードでサインインすると…
・アカウントからアルバムが削除されたことを知らせる確認メッセージが表示されます。
これでアカウントから永久に完全に消し去ることができます。やっと、やっと無料ミュージックダウンロードのトラウマの1週間が終わって熟睡できますね。
Jordan Kushins - Gizmodo US[原文]
(satomi)