いよいよiPhone 6 / 6 Plusの発売が間近となってきました。
今回、Apple StoreからSIMフリー版のiPhone 6 / 6 Plusが同時に発売されるため、SIMフリー版かキャリア版のどちらを買うか悩んでる人も多いのではないでしょうか。SIMフリー版は特定の通信キャリアに依存せず、別途格安SIMを利用することで月々の通信費を抑えられるというメリットがあります。
一方である疑問点が出てきました。格安SIMを挿す分には当然問題ないのですが、では今、使用しているキャリア版のiPhone 5s / 5のSIMカードを新しいiPhone 6 / 6 Plusに挿してもそのまま使えるのでしょうか。今回初めてSIMフリー端末を利用する方にとってはわからないこともあると思います。というわけで、いくつかの疑問点を各社の広報にぶつけてみました。
SIMフリー版のiPhone 6 / 6 Plusに、iPhone 5s / 5のSIMカードを挿しても使えますか?
NTTドコモ:新端末を未確認のため確実に動作するとは言えないですが、使用することは可能です。ただし保証対象外となります。au:SIMフリーのiPhone 6 / 6 Plusについては、SIMの形状(nano SIM)から、利用できると「想定される」が、当社としての動作保証は対象外となります。ソフトバンク:規格としては対応してますが、iPhone 5s / 5のSIMカードをiPhone 6 / 6 Plusで使用する場合は動作の保証はできません。SIMフリー版のiPhone 6 / 6 PlusにiPhone 5s / 5のSIMカードを利用する場合は、正規の手続きとしてSIMフリー向けカードに変更していただくことになります。その場合はSIMカードの発行手数料がかかります。各社とも断定はしていないですが、SIMカードを差し替えても使える可能性は高いようです。ただしパケット代などの高額請求など、何かあった場合は自己責任となります。ちなみにiPhone 5sのSIMフリー版の時は旧iPhone 5のSIMカードを挿しても問題なく使えたようですが、キャリアとしては保証外という立場をとっています。
iPhone 5s / 5で適応されている月々割は移行後も継続されるのか?
NTTドコモ:指定のパケット定額サービスなどへの加入が条件ですが、月々サポートは適用されます。au:料金プランや毎月割は、挿し替え前に利用されているSIMカードに紐づいた契約のものが引き継がれます。ソフトバンク:正規のSIMカード変更手続きを経た場合は、月々割の継続はできません。保証外という前提はありますが、ソフトバンク以外は月々割は継続されるようです。NTTドコモ/auのユーザなら今使用しているiPhone 5s / 5の縛りがなくなるまで継続し、その後格安SIMに差し替えるという運用もできそうです。ソフトバンクに関しては正式回答としては「正規の手続きを経た場合は、月々割の継続はできない」となってますが、裏を返せば「自己責任でSIMを差し替えた場合、月々割は引き継がれる可能性が高い」のかもしれません。
SIMフリー端末でもこれまでのキャリアのメアドは使えるの?
NTTドコモ:確実に動作するとは言えないですが、spモードを使用することは可能です。au:動作検証を行っていないため回答は差し控えます。ソフトバンク:正規のSIMカード変更手続きを経た場合は、通常の機種変となりますので弊社のメアドはそのまま使用できます。au以外はキャリアメアドもそのまま引き継げそうです。auに関しても、iPhone 5sのSIMフリー版の時にメアドを引き継げたという事実があるので、可能性は高いと言えそうです。
使える可能性は高そうだけど自己責任で
発売前ということで各社とも断定は避けていますが、現在のiPhone 5s / 5のSIMカードを挿しても使えることは使えるようですね。ただしAPNの設定等を自分で確認できない方は、通信料が高額となる場合があります。あくまでも自己責任となるので、不安な方は避けたほうがよさそうです。また各社による回答はいずれも執筆時点の情報です。各社ともに発売までまだ動きがあるかもしれませんので、必ず最新情報を公式サイトでチェックしてください。
(追記 2014年9月18日10:12)
初出時の内容に一部修正・加筆しました。
source: NTTドコモ , au , ソフトバンクモバイル
(瀧佐喜登)