大人でも使ってみたいiOSのペアレンタルコントロール3大活用法

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  • author 湯木進悟
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大人でも使ってみたいiOSのペアレンタルコントロール3大活用法

意外と重宝しそうです。

子どもでも普通にスマートフォンやタブレットが使われる時代となりましたが、どこまで自由に使わせてよいものなのか? やはり親としては悩みどころでもあります。

そこで、世の中には未成年の子どもたちのコンテンツ利用などを制限するペアレンタルコントロールなるものが存在するわけですけど、これって大人のユーザーには無縁な話だねって結論づけていませんか?

実は大人でも非常に役立つ利用シーンがあったりするんですよね。iOS機能制限を例に、今日からでも早速使ってみたくなる大人ユーザー向けペアレンタルコントロールの3大活用法をご紹介いたしましょう~。

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1. ネットのダラ見を防止する

iOSで「設定」から「一般」の順にタップすると現われる「機能制限」は、指定したパスコードを使って設定変更を行なったり、機能制限の解除を実施したりできるようになっていますが、仕事でバリバリとiPadやiPhoneを使うんだという方は、思い切って、ここでSafariブラウザへのアクセスをストップしてしまうことがお勧めです。えっ、ネットが見れなくなっちゃうよと声を上げてしまったあなたは本当に仕事中にインターネットが必要ですか? Safariへのアクセスができなくなって、かえって仕事の効率がアップしたというユーザーは少なくないそうですよ。

さすがに完全にネットが見れないのは困るという方には、Safariで特定のサイトのみにアクセス可能にする機能制限を有効にするようにお勧めいたします。ここで入力したサイトにだけは仕事中でもアクセスオッケーだけれど、他のサイトをダラダラと眺めては時間をつぶすということはできなくなりますよ。

もちろん、親が子どものためにペアレンタルコントロールとして設定する機能制限とは異なり、自分が知っているパスコードの入力で、いつだってすぐに再びSafariへのアクセス制限を解除できるわけですが、こうして常にインターネットの利用までにワンクッション置いておくならば、少なくともネット利用時間を意識する習慣がつくので、これはデフォルトで設定しておいてもよい機能制限かもしれません。

なお、残念なことに、サードパーティアプリのFacebookTwitterへのアクセスは、こちらの機能制限からはブロックすることができません。SNSアプリの利用による時間泥棒は大きな問題でもあるだけに、将来的には、これぞアップルにiOSのアップデートで改良してもらいたいポイントでしょうかね。現在のところは、いざ覚悟を決めて、仕事で使うデヴァイスからは、FacebookもTwitterもアンインストールしてしまうのがベストな解決策となるのでは…?

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2. 安心して他人に貸せる

スマートフォンやタブレットって、もう自分のアイデンティティの一部みたいなものなので、なかなか気安く他人には貸し出せない、という方が大半ではないかなとも思うのですが、そうはいっても、どうしても断れない場合だってありますよね。でも、他人に貸し出す前には、必ず機能制限を有効にしておきましょう。

とりわけ絶対に行なっておきたいのは、iTunes Storeへのアクセス制限と、Appの削除およびインストールの無効化です。貸し出す相手は、最悪のケースとして、あなたの子どもよりも恐ろしい利用スタイルで使いまくり、いつの間にか有料コンテンツアプリを購入されてしまっていて、おまけに請求は自分のところへ…だなんてトラブルは多々発生しているようですから。

それにしても、メールからカレンダーのスケジュール、連絡先に至るまで、プライヴェートな個人情報が大量に詰まったスマートフォンやタブレットを貸し出すだなんて、よほどの相手ではあるわけですが、これまた勝手にアカウントの設定をいじられてしまうことのないように、変更禁止の機能制限を有効にしておきましょう。また、勝手にカメラやFaceTimeを使えないような設定にしておくのも重要かもしれませんよね。

もういろいろ面倒だって方は、いっそのこと「設定」から「一般」「アクセシビリティ」の順にタップして、その中の「アクセスガイド」を有効にしておくと、実行中のアプリ1種類のみしか利用できなくしてしまう、徹底した制限設定まで可能です。アクセスガイドをオンにしたら、利用を唯一許可したいアプリを開いてホームボタンのトリプルクリックで有効になりますので、この状態のままデヴァイスを手渡してしまいましょう。他のアプリは一切起動することすらできなくなりますよ。なお、解除方法は、再びホームボタンをトリプルクリックしてパスコードを入力します。これこそ覚えておいて損はない究極の制限機能ですよね!

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3. 衝動買いを防止する

最初に紹介したネットのダラ見のアプリ版とも位置づけられそうですが、次から次へと、ついつい有料のアプリでも購入しちゃって後ほど請求額に驚いてしまう、なんて方は、いっそのこと機能制限でiTunes Storeへのアクセスをシャットアウトしてしまいましょう。

ゲームから音楽アルバム、映画視聴に至るまで、ただアプリのインストールのみならず、いまやiTunes Storeで際限なく買い物なんてしていたら、一気に目の玉が飛び出るような金額を無駄遣いしてしまう危険でいっぱいですから。もちろん、パスコードを入力してアクセスや購入制限を解除するまでに置かれるワンクッションではあるのですが、これだけでも衝動買いの予防効果は抜群という評価だってあるんだとか。

ちなみに、本気でiTunes Storeでの購入制限を徹底してしまいたいという方は、まさにペアレンタルコントロールの真髄である、機能制限のパスコードを、自分ではなく他人に入力設定してもらって、簡単には自ら再びiTunes Storeでの自由なアプリやコンテンツ購入を行なえないようにしてしまうこともお勧めです。後から泣いて頼んでパスコードを教えてもらわない限りは、これ以上の衝動買いも無駄遣いもできなくなる究極の自制を強いる機能制限……う~ん、これだけは最後の手段にしておきたいところでしょうかねぇ。

David Nield - Gizmodo US[原文

(湯木進悟)