Apple Watchのスクリーンはどうなる?
サファイアガラス搭載予定のApple Watchのスクリーンに関して、アップルはバックアッププランを用意すべきかもしれません。サファイアガラスの供給元となるGT Advanced Technology(以下GTアドバンスト)が破産し、今後生産量を確保できるのかどうかがかなりあやしくなってきました。GTアドバンストは連邦倒産法第11章(日本の民事再生法にあたる)の適用を申請し、さらにアリゾナ州・マサチューセッツ州にあるふたつのサファイア工場も閉鎖の意向を発表したのです。これによって従業員890人が解雇されます。
工場が閉鎖されれば、GTアドバンストが今まで発表してきた計画が遂行できなくなります。GTアドバンストは詳細を公表していないので、なぜ彼らが破産に追い込まれたのか、そこにアップルがどこまで関わっているのかはわかりません。でもはっきりしているのは、GTアドバンストがアップルに対しこの惨状の少なくとも一部について責任を問おうとしていることです。
GTアドバンストが倒産裁判所に対し提出した工場閉鎖の承認を求める文書の中に、次のようにあります。「GTアドバンストはアップルに対し、同社との協力関係に起因して要求すべきことが多く存在すると考えている。」さらに踏み込んで、こうも書かれています。「(破産)申立日に先立つ2013年10月31日、GTアドバンストはアップルとの契約、またはアップルに有利な契約を複数結んだ。それによりGTアドバンストグループのサファイア関連事業モデルは、装置製造/供給を主とするだけでなく、サファイア素材製造も手がけるようになった。別途申請文書で詳細に述べた通り、これらの契約は過酷で厄介な条件と義務をGTアドバンストに強いるものだった。」
GTアドバンストの弁護士Daniel Sklar氏に「過酷で厄介」だったのは具体的にどんな条件だったのかを聞いたところ、「それは非公開の部分です」とのメールが返ってきました。残念。
またアップルにも、この件によってApple Watchの計画が変更されるかどうかメールしてみましたが、まだ回答はありません。
source:Wall Street Journal
Kate Knibbs - Gizmodo US[原文]
(miho)