その薄さ、想像以上です。
米国での超速ハンズオンに続き、日本で行われたiPad Air 2&iPad mini 3ハンズオンに参加しました。
初代MacBook Airはジョブズが封筒から取り出し、iPad Airは鉛筆の死角から登場しました。そしてiPad Air 2は?
Airより18%薄くなったiPad Air 2は鉛筆の太さと比較しても少し余裕があります。その薄さ、タブレットとしては世界最薄の6.1mm。初代iPadが13.4mmなので、約半分以下ということになります。
重さも437gと軽量。長時間片手で支えても疲れがなさそうな軽さでした。また、消音/画面の向きをロックするためのメカニカルスイッチがなくなりました(iPad mini 3の方では引き続き実装されています)。
今回初登場となるゴールドは、落ち着いた雰囲気で会場での評判も上々。シルバー、スペースグレイも含めて全体に高級感あるプロダクトに仕上がっています。
再設計されたRetinaディスプレイは、3層だったものを1つに統合することで薄さに加えて、画質も向上したとのこと。さらに反射防止コーテイングを加えたことによりかなり見やすくなりました。会場の条件がかなり厳しかったので、照明が写りこんでしまっていますが、自分としてはアンチグレアのフィルムは必要なさそうなレベルでした。明るめの照明が多い日本ではかなり役立つ機能です。
LightningコネクタまわりとTouch IDは、iPhone 6/6 Plusと完全に同じ仕様です。
注目のiPad AirのA7に比べて4倍のレンダリング性能があり、iPhone 6よりさらに進化した新チップA8Xは、時間的に制限があり十分にパフォーマンスを確認できませんでしたが、動画再生や画像加工でも動作はきびきびしている印象。特に、画面に触った時の追従性が格段に高くなっているように感じました。これはCPUよりも前述の3層をひとつに統合した新Retinaディスプレイの効果が大きいようです。例えば、ペイントツールでも、指に筆線がぴたっと貼り付いてくるような独特の感触があります。
iPad Air 2の革新性に比べると、やや新機軸が少なく感じるiPad mini 3ですが、こちらも新色のゴールドがデザイン的にまとまりよく、魅力的に感じました。
限られた時間内でのハンズオンでしたが、iPad Air 2&iPad mini 3ともにiPhone 6 / 6 Plus、Apple Watchとデザイン的な統一感があり、ハードウェアとソフトウェアのバランスがよくなっています。一方で、iPad Air 2はiPhone 6 Plusを上回る高機能な部分が随所にみられ、サイズが接近している代わりにスペック的な面での差別化に成功しているように思えます。また、プロダクトが身にまとっているムード、ある種の「高級感」や「エレガント」さはより進化しているように感じました。発売後、いろんな状況で使いこむのが楽しみです。
source: アップル
UPDATE: 訂正しました、ご指摘ありがとうございます。
(尾田和実)