どこでもドアみたい。
サムスンは現地時間の11月12日(水)、開発者会議で360°全方向を撮影できる「Project Beyond(プロジェクト・ビヨンド)」を発表しました。これは合計17台のHDカメラを内蔵し、目の前も後ろも、すべての方向を3D動画として記録可能。さらにリアルタイムでサムスンのVRヘッドセット「Gear VR」に映像をストリーミングすることもできます。まさにどこでもドアですね。
開発会議の参加者は、撮影されたサンフランシスコとカリフォルニアのいくつかの場所の映像を体験した模様。でも映像にはノイズとグレインが多く、音も無かったようでちょっと残念な印象だったようです。没入感を覚えるには音が必須ですよね。とはいえ、Project Beyondは現在のところ開発段階。発売されるかも不明なので、これからに期待です。
このカメラを利用すれば、旅行先の様子を事前に見れたり、ライヴに遠隔地から参加できたり……夢が膨らみます。今までもリコーの新しい「THETA」やKickstarterで話題となった「360cam」「CentrCamera」など、360度撮影できるカメラは何気にホットなガジェットだったのですが、3D記録できるのはそうそうありません。これからのVRヘッドセット向けコンテンツには欠かせない存在となりそうですね。
マイクは無さそう……。
今回はサムスンが先手を切りましたが、他の企業もこの分野に進出してくる気がします。コンテンツのあり方が変わっていきそうですね。楽しみ。
source: The Verge
(徳永智大)