「米捜査当局はソニーを攻撃したハッカー集団の首謀が北朝鮮政府であるとの結論に達した。となると問題は米国としてどう対処するのか、である。詳細は明日米国政府が発表する予定だ」―アメリカ政府高官
いやあ…ついに確定です。
「上映したら9.11を見舞ってやる」という脅迫に屈し、米国内の大手映画館が軒並みソニーの北朝鮮コメディの上映中止を決めたのと入れ替わりに、米国政府が一連のサイバー攻撃を北朝鮮と結びつける決定的証拠を掴んだという重大発表をしました。
BREAKING: U.S. investigators determine North Korea is behind Sony hack. @evanperez reports http://t.co/2PLaxpGqQMhttp://t.co/2ZGyAJE6wW
— The Situation Room (@CNNSitRoom) December 17, 2014
最初からコードにハングル混じってるとか言われてたことではありますが、政府が断定したということは、とても重大。政府として報復すべきかどうかという次の話に進んでしまいますからね。
もちろん、ホワイトハウスの部内では既に報復すべきかどうか検討中だとNYタイムズは伝えています。これはもう、明らかなサイバーテロですからね。
ただ、報復すべきという意見がある一方、進め方については慎重な意見も出ているようです。報復手法がよくわからないことがひとつ。あとひとつは、報復するには関与を断定するに至った決定的証拠もある程度発表しなきゃならないんですが、これは捜査手法(北朝鮮のコンピュータネットワーク侵入など)はあんまり明らかにしないかたちで行わないといけないので加減が難しいみたい。
NYタイムズの速報ツイート。
U.S. Links North Korea to Sony Hacking http://t.co/y24Ia0Suk0
— The New York Times (@nytimes) December 17, 2014
APも速報。
BREAKING: US official says federal investigators connect Sony hacking to North Korea
— The Associated Press (@AP) December 17, 2014
案外、第三次世界大戦はこんなバカコメで勃発するものなのかもしれませんねぇ…。政府の出方に注視しましょう。
UPDATE:
UPDATE2: FBIが声明を発表。
UPDATE3-12月20日9:15AM: オバマが年末記者会見で言及。「ソニーが上映中止を決めたのは間違い。米本土が独裁国に検閲されるなどあってはならないことだ。意にそぐわないドキュメンタリーやニュースはどうするのだ? 表現を自粛し始めたらそれもう、アメリカではない。ソニーのことは気の毒だと思うが、先にひとこと相談してくれたら、サイバー犯罪の脅迫に屈するなと助言したはずだ」、「北朝鮮にはされたなりのことは返す。その時間、場所、やり方はわれわれが決める」と語りました。
ソニーピクチャーズのマイケル・リントンCEOは「上映中止を決めたのは映画館だ。VODも全社NO。どうにもならなかった」とCNNで反論。
source: NYTimes
Ashley Feinberg - Gizmodo US[原文]
(satomi)
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