中国でGmailがアクセス不能に

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    中国でGmailがアクセス不能に

    数ヶ月に渡る障害の末、2014年12月26日から中国国内からGmailへのアクセスができなくなっています。中国国内で多数のユーザがGmailにアクセスできない状態になっているのは、万里の長城(Great wall)ならぬ、万里のファイヤーウォール(Great firewall)が原因だと報じられています。

    ロイターの報道によれば、中国国内で多数のGmailアドレスが遮断されており、ユーザは未だ復旧していないと訴えているようです。中国で言論の自由を主張する団体 GreatFire.org は、次の通りに説明しています。

    政府は中国国内からグーグルを排斥し、さらには海外におけるグーグルの勢力を弱めようとしているのだと思います。Gmailユーザが中国のクライアントに連絡が取れなくなると想像してみてください。海外に住む多くの人がGmailから他のメールサービスへ切り替えざるを得なくなるでしょう。

    グーグルのトラフィック分析によると、12月26日からのGmailのトラフィックが大きく減少しています。シンガポール在住のグーグル広報担当者は「確認しましたが、システム側には問題がありませんでした」と言っています。

    Gmailが中国で問題を抱えるのは今回が初めてではありませんが、12月26日まではIMAP、SMTP、POP3といったプロトコルは問題なく動いており、携帯電話やパソコンのメールクライアントでGmailの送受信ができていました。突然のアクセス遮断に、おそらく世界で最も優れた(という言い方が的確なのかわかりませんが)インターネット検閲ツールである万里のファイヤーウォールが原因だろうと考えてしまうのは、無理もないでしょう。

    現在はVPNを使うことによってメールの送受信が行えるとのことですが、中国でGmailのようなグローバルなサービスを使うことが段々難しくなってきているようです。

    source: Reuters (on Re/code)

    Jamie Condliffe - Gizmodo US [原文

    (山田まり)