機械翻訳のエポックメイキングなアップデートになるかも。
グーグルは「Google Translate(Google翻訳)アプリ」に2点アップデートを行ったと発表しました。iOSとAndroid両方のアプリで行われたこのアップデート、さらっとリリースされていますが、海外旅行先で困った時や外国の方と言葉の壁でコミュニケーションが取れない際に、ものすごく役に立つ大きなアップデートとなっています。詳細をそれぞれ見てみましょう。
「Word Lens 」を使ったインスタント翻訳

まずは、グーグルが昨年の春に買収した「Word Lens 」の翻訳技術を使った「インスタント翻訳」。上記のGIF画像で見るからに、外国語で書かれた標識や文章をアプリを通して見ると、スクリーン上に映しだされたテキストを翻訳したい言語へとすぐさま変換してくれるというもの。しかも、ネット環境がなくても使えるという優れものだそうです。海外旅行先のレストランでメニューを見ながら何を頼んだらいいか分からん、という状況がもはや過去のことになりそうですね。こちらのインスタント翻訳機能は、まず英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、ポルトガル語、ロシア語、スペイン語間での翻訳から対応し、その後順次対応する言語を拡大していくとのことです。
リアルタイム会話翻訳がよりスムーズに
2013年よりAndroidアプリに搭載されていた「リアルタイム会話翻訳」ですが、リアルタイムとは良く言いすぎだろうと言わざるを得ないものでした。なんせ会話するごとにマイクボタンをタップしなければいけなかったのですから…。しかし今回のアップデートはよりスムーズに会話ができるよう改善がされています。翻訳してほしい2つの言語をアプリで選択した後、アプリを介して会話を始めると、どちらの言語が今話されているのかをアプリが自動認識して、もう一方の言語へスクリーン上でリアルタイム翻訳してくれるというもの。同じ2言語間であれば、いちいちマイクボタンを押さなくてもよくなったわけですね。
何やら語学学習への意欲がどんどん削がれていくアップデートぶりですが、スマートフォン一台で世界中の人とコミュニケーションできる日が、どんどん近づいてきていますね。本アップデートは数日中に適用されるとのことです。
source: Google
Jamie Condliffe - Gizmodo US[原文]
(和保皓介)