マスコミに騒がれながらも一度は発射が中止になりましたが、SpaceXはFalcon 9ロケットを無人のはしけに着地させるテストをおこないました。「テスト」というのがキーワード。
ロケットの打ち上げが成功し(ちなみに、以前ロケットが爆発して以来で最初に再利用発射で成功したアメリカ人になります)、積み荷がメインロケットから切り離され国際宇宙ステーションへと向かいはじめたまではプラン通り。
打ち上げられたロケットは無人宇宙船基地(ロボットのはしけ)までは計画通りうまくたどり着いたのですが、SpaceX創始者のイーロン・マスクによれば、「激しく着地した」ということです。
Rocket made it to drone spaceport ship, but landed hard. Close, but no cigar this time. Bodes well for the future tho.
— Elon Musk (@elonmusk) 2015, 1月 10
Ship itself is fine. Some of the support equipment on the deck will need to be replaced...
— Elon Musk (@elonmusk) 2015, 1月 10
Didn't get good landing/impact video. Pitch dark and foggy. Will piece it together from telemetry and ... actual pieces.
— Elon Musk (@elonmusk) 2015, 1月 10
イーロン・マスクが言うとおり、今回のミッションは完全に失敗したというわけではありません。動いている船にロケットを垂直に載せるということはとても難しい作業です。SpaceXのテストは「暴風の中ゴム製のほうきの柄を手のひらでバランスを取ろうとするようなこと」と例えられます。実際の着地には難しいパーツがいくつかあります。はじめに、ブーストバックが船の向きを正しい方向に動かします。そして音速逆推進が1秒あたり250メートルに減速させます。最後にランディングバーンがおよそ秒速2メートルまで減速させます。
最初の2つはうまくいったように思われます。ロケットは目標に到達しおそらく時速何千マイルで突っ込んだわけではないでしょう。3つ中2つは問題なかったんですよ。
UPDATE: 激しさがわかる映像が公開になりました。画像はここ。
Chris Mills - Gizmodo US [原文]
(大場巧揮)