アップルの設備投資は並大抵の規模じゃないですね。
2014年にアップルへサファイアガラスを供給していたGT Technology(以下GTアドバンスト)が破産したことにより、アリゾナ州とマサチューセッツ州のサファイア工場が閉鎖されたのは、まだ記憶に新しいですよね。
2月2日(月)、アップルはアリゾナ州知事のDoug Duceyさんと共同して、アリゾナ州のメサで以前GTアドバンストのサファイア工場として使われていた敷地が、アップルの巨大なデータセンターに生まれ変わることが発表されました。その費用はなんと、約20億ドル(約2,360億円)。アップルはGTアドバンストが土地の権利を手放した直後に、新しい施設の建設を始めるそうです。
約39.6万平方メートルもの施設は元々、ソーラーパネルメーカーのFirst Solarの工場でした。その後アップルが土地の購入を発表し、サファイアガラスを大量生産するためにGTアドバンストに貸出されました。その矢先にGTアドバンストが破産を発表し、工場の閉鎖に追い込まれました。不幸中の幸いか、今回の超巨大なプロジェクトのおかげで、アリゾナ州では新たに600人以上のエンジニアと建築業務の雇用機会が創出されるそうです。データセンター施設を動かす電力は、全てクリーンエネルギーでまかなわれます。そこで使われるのは、地元企業であるSalt River Projectのソーラーパネル。このソーラーパネルから供給されるの電力はアリゾナの一般家庭14,500戸に必要な電力に匹敵するそう。ものすごい規模ですね…。
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source: GIGAOM
(徳永智大)