泥沼の争いに..。
Typo Productsの創業者ライアン・シークレスト氏は最も敵に回したくない相手を敵に回してしまいました。そうBlackBerryです。「Typo」で86万ドル(約1億円)近く払って安堵したのもつかの間、今度は後継機Typo2が訴えられたのです。
Hollywood Reporter誌によると、告訴内容は下記の通り。
Typo keyboardでおこなったように、被告側は多くの意匠や特許をTypo2でまた盗用しています。2007年のBlackBerry8800から現在のQ10、classic modelといった多くのBlackBerryで使われてきた特徴的なキーボードを備えたデザインを、このTypo2は明らかに盗用しているのです。
こちらをご覧ください。
左がBlackBerry Classic、右がTypo2です。
BlackBerry側の言うとおりかもしれません。箇条書きに並べた下の類似点のリストは、ちょっと粗探しのようにもみえますが。
これは何百ドルをめぐる訴訟について話しているわけではないんです。むしろお金のやり取りは全然問題ではないのかもしれません。ただ、その攻防自体はすごいものです。まるでフットボールの最弱チーム同士が競技場でちまちまと試合をしているのを見るかのよう。さながら安物のスーパーボールと言ったところでしょうか。かけるものなんて何もないけれど、全てをかけているといった感じです。
Typoが優れた製品だったらまだここまで気にしなかったのかもしれません。それでも訴えていたかもしれないけど、少なくとも真似されて悪い気はしなかったと思うんです。しかしこのTypo Keyboardは物理キーボードをデジタルのスマートフォンに持ってくる方法としては最悪ですから。訴状からはBlackBerryのこんな叫びが聞こえるようです。「このキーボードは我々のものだ。これが悪く見えるようなものを作るのはやめてくれ」と。
Darren Orf - Gizmodo US[原文]
(小山和之)