オフィスで使うのにライトが光っても・・・。
デルのChromebook11は聞いたことがあるでしょう。これは今購入できる中でベストバイともいえるChromebookです。実際、価格と製品の質や性能とのバランスが素晴らしいでしょう。当然、デルから新しいChromebook11が出るというならワクワクしてしまいます。でも喜んでいる場合ではないかも知れません。それは、どうも新型は私たちが期待しているChromebook11ではなさそうだからです。
この250ドル(約3万円)のChromeOSマシンはある特定のターゲット層を見据えています。それは学生です。オリジナルのChromebook11が非常に素晴らしかったのは、その筐体のクオリティがあったからでしょう。人気すぎて品切れ対策にてんてこ舞いするほどでした。ただ、残念ながら新しいChromebookはそうはならないでしょう。筐体が隅から隅まで、すべてプラスチック製なのです。 柔らかいタッチのポリカーボネートや小洒落たマット加工ではありません。そう、ただのプラスチックです。
たしかに、学校で使う分には非常に理にかなっていると言えます。落としたり、傷つけたり、誤って何かをこぼしたりしても、プラスチックの耐久性は他の素材に勝ります。また、この新しいChromebookは180°開き完全にフラットになるヒンジなど、学校生活に特化した機能を備えています。例えば学生が手を上げて先生を呼ぶ代わりに、背面のライトの色を変える機能です。テクノロジーはクラスで手を挙げるという行為まで不要にしてしまうわけです。未来の世界ですね。
スペックを見てみてもあまり心が踊るようなものはありません。ディスプレイが非光沢 or タッチスクリーンとHD or フルHD、RAMが2G or 4G、などのオプションが準備されています。価格はベースモデルで250ドル(約3万円)からです。
デルは、CPUを旧型のCeleronから新しいデュアルコアのBayTrailに換え、学生向けに搭載された機能を取り去ったものも販売する予定とのこと。また同社はCore i3を搭載した旧型のモデルについては発売を継続するが、2015年後半にChromebookのラインアップを広げると語っています。もしデルの新しいChromebookを待ち望んでいるなら、もう少し我慢するのがベストかもしれません。
Darren Orf - Gizmodo US[原文]
(小山和之)