今月発売されたばかりのシングルボードコンピューター「Raspberry Pi 2」が、フラッシュ撮影すると突然クラッシュしてしまうという変わったバグが「デスフラッシュ現象」として話題になっています。
Raspberry PiのLiz Upton広報部長は、確かに問題はあるが、ごく限られた条件でしか発生しないと公式ブログで説明しています。
この現象はキセノンフラッシュやレーザーポインターなど、高輝度な閃光が照射された時に限って発生します。キセノンランプ以外を使ったフラッシュを含む、他の光では起こりません。天気の良い日に、カバーしていないPi 2をピクニックや野外フェスなどに持っていっても、全く問題なく動きます。アカデミー賞のレッドカーペットには持っていかない方がいいですが。いま、Jonが机の上で1800ルーメンのLEDライトの光をPi 2にあてていますが、Pi 2はしっかり動いています。(日本人ユーザーによる翻訳より)
日本の方が再現した動画。
そして対処法。
なぜクラッシュ?
Raspberry Piを使っていなければほとんどの人は体験することがない問題かもしれませんが、実はこれ、Raspberry Piだけに起こる現象ではありません。
この問題の根本的な原因は、金属に光を照射すると電力が発生する光起電力効果というもので、太陽電池を動かしている現象でもあります。
Raspberry Pi 2の場合は、半導体のシリコン接合部で光起電力効果が発生します。この接合部に高輝度の光が照射されると電力が発生し、Raspberry Pi 2が止まってしまうのです。Uptonさんによれば、開発チームの調査では、このバグがRaspberry Pi 2の寿命を短くする証拠は見つかっていないとのことです。
source: Raspberry Pi via Cnet
Mario Aguilar - Gizmodo US[原文]
(山田まり)