よく考えるとかなりシンプル。
今では誰もが毎日のように目にする拡大鏡の検索アイコン。そのデザインの由来を紐解くと意外で面白い事実が見えてきます。
この拡大鏡のアイコンを最も初期にユーザーインターフェイスで使ったとされるのはKeith Ohlfs氏です。彼は1987年にNeXTのデザイナーおよびイラストレーターとなり、NeXT Workspace ManagerのUIのグラフィカルデザイナーでした。検索アイコンの歴史はまだ30年もたっていないことになります。
ではなぜOhlfs氏は拡大鏡のアイコンをデザインしたんでしょうか?彼は次のように述べています。
私たちは拡大鏡をいくつかの箇所で使いました。ColorPickerの場合だと、その機能が拡大鏡アイコンを使うことを決めました。なぜなら拡大鏡をスクリーン上で移動することでピクセルを実際に「拡大」し、色を選べたからです。他の2つの場合では、拡大鏡を「ほし草の中から針を探す」ような意味で使うのはきついと思っていましたが、拡大鏡の方が双眼鏡や図書館員、望遠鏡よりもそのメタファーには都合がいいと考えました。つまり、私は一石三鳥を得たのです。その夜はぐっすりと眠ることができました。
今ではブラウザーやファイルの検索、スクリーンの拡大などどれも同じ拡大鏡のアイコンを使っていますが、それも元をたどれば彼のおかげなのかも。アップルを辞めた後のジョブズがNeXTを創業したことを考えると不思議なつながりですね。
source: Medium
(ケンタロー)