Windows Phoneは消えゆく定め? ほとんど売れてない現状が明らかに

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Windows Phoneは消えゆく定め? ほとんど売れてない現状が明らかに

世界的にみても厳しい?

日本国内では、スマートフォンというとiPhoneかAndroidスマートフォンのほぼ二択という現状に喝をいれてくれそうな、日本初のWindows Phone新SIMロックフリーモデル発売が迫ってはいるようですけど、高まる期待とは裏腹に、Windows Phoneをめぐっては心配な実態も明らかになってきています。

IDCが発表した、2014年の世界のスマートフォン市場シェアレポート「IDC Worldwide Quarterly Mobile Phone Tracker」によれば、世界で昨年出荷されたスマートフォン13億台のうち、10億6000万台近くはAndroidスマートフォン、1億9270万台以上がiPhoneだったとされています。このスマホ二強を合わせた世界シェアは、実に96.3%にものぼっていますよ!

つまり、Windows Phoneは、iPhoneやAndroidと争う三本柱の一角などとは、とても評することすらできない微々たるシェアしか確保できておらず、昨年の出荷台数も3490万台程度にとどまっているとされています。その大半が、まだスマートフォンを使ったことがないユーザーが多い新興国市場向けのローエンドモデルという現状も、ますます先進諸国で存在感が薄れている原因に指摘されていますよ。一応は今年後半の「Windows 10」のリリースより、一気にWindows Phoneのハイエンドモデルによるシェア奪回がビジョンに掲げられてはいるようですが、はたしてこの劣勢からどこまで挽回できることやら……。

なお、IDC Worldwide Quarterly Mobile Phone Trackerでは、他にもBlackBerryFirefox OSTizenを採用したスマートフォンなどが存在してはいるものの、世界のスマートフォン市場は完全にiPhoneとAndroidスマートフォンに二分される状況との分析を発表してきています。それは確かに事実なのかもしれませんけど、多様なスマホOSから自由に選べるおもしろさが失われていくのは寂しいですね~。

source: IDC

(湯木進悟)