ロンドンの地下に眠る巨大な廃墟、3Dスキャンで甦ったその姿は…

  • author 福田ミホ
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ロンドンの地下に眠る巨大な廃墟、3Dスキャンで甦ったその姿は…

廃墟・廃線・レア鉄道。

ロンドン市街の地下に、現在まったく使われていない巨大な施設があります。それはかつてロンドン中に郵便物を届けるために日々動いていた鉄道「Mail Rail」で、全長10.5kmに及びます。2003年に運用を停止されていましたが、このたび3Dレーザースキャンによって当時の姿がそのままに浮かび上がってきました。

この郵便鉄道は76年間使われ続けてきた世界初の無人電車でもありました。が、当初の目的で利用されなくなった今、郵便の歴史を伝えるための博物館の一部として生まれ変わろうとしています。博物館のアトラクションとして、小さな電車に乗ってこのトンネルの中を見学できるようになるんです。博物館の開業は2016年、電車に乗れるようになるのは2020年を予定しています。

その工事に先立ち、当時のままの姿を記録するためにイギリスのScanLAB Projectが3Dスキャンをした結果が上の画像です。地下ネットワークの姿はミリメートル単位で正確に記録されており、工具やオフィス用品などがそのまま残されているのがわかります。Rail Magazineに大きな画像がいくつかあるので、ぜひ。

Image by ScanLAB Projects

source: ScanLAB Project via New Scientist

Jamie Condliffe - Gizmodo US[原文

(miho)