機内Wi-Fiの便利さは危険と隣合わせ…じゃ困る。
FBIと米運輸保安局(TSA)が共同で、乗客による飛行機のハッキングについて航空会社へ注意を呼びかけている模様です。
この飛行機ハッキング、先週からニュースが続いています。最初にその危険性を報じたのはWired。すぐあとに、搭乗前にハッキングをほのめかしたセキュリティ専門家、クリス・ロバーツさんがFBIに連行されるという騒動がありました。
FBIとTSAは飛行機のハッキングについて、「理論上のものであり立証されていないとされていますが、世間の注目を集めており、報道された侵入方法を試そうとする人がいるかもしれません」と注意を促しているようです。また、ハッカーが機内Wi-Fiもしくは機内エンターテイメントシステムから飛行機の制御システムに侵入できるかは証拠がないとしました。
さらにFBIとTSAは、機内での怪しい行動に対して、どのように乗員が対応するかを示した以下のようなガイドラインも公開したみたいです。
- 不明なケーブルもしくはワイヤーを機内エンターテイメントシステムや通常とは異なるポートに接続するといった、乗客の不審な行動は報告すること
- 機内エンターテイメントシステムの改ざんやネットワーク接続ケーブルポートのカバーの取りはずしなど、フライト後の不審な行動の証拠は報告すること
- オンボードネットワークシステム、ADS-B(位置を知らせるシステム)、ACARS(運行情報を提供するシステム)、航空管制に関わるソーシャルメディア上の攻撃予告メッセージなど、航空無線信号に関わる不審な行動の証拠は報告すること
- さらなる分析のために、機内ネットワークのスキャニングや攻撃のような不審な行動がないかネットワークのログを確認すること
アメリカ政府は、飛行機ハッキングの危険性を真剣に受け止めているみたいですね。うーん、ハッキングはもちろん心配なんですが、また飛行機内で電子機器が使える時間が短くなったらいやだなあ…とも思います。どうか、飛行機に安心して楽しんで乗れる日が来ますように。
Image by Geoffrey Gallaway under Creative Commons license
source: Wired
Jamie Condliffe - Gizmodo US[原文]
(conejo)