目の前にあってもわからないことだらけの世の中。
昨今、仮想現実=バーチャルリアリティの世界が注目され、Oculus RiftのようなヘッドギアやVRゴーグルが大きな注目を集めており、大手企業もこぞって進出する姿勢を見せています。現実にはそこにないのに、まるでそこに在るかのようなバーチャルリアリティ。そんなあやふやなモノは不安だという人、目の前にある現実だってそれはそれであやふやなものなのです。
さて、上の画像を見てください。マトリックスじゃないですが、赤いピルと青いピル、どちらを選びますか? 赤? 青? いや、そもそも赤いピルや青いピルは本当にそこにありますか? 色が見えていたとしたら、それは目の錯覚。本当はどちらも灰色です。

では、このルービックキューブは? 矢印のでる左キューブの青と右キューブの黄色。青? 黄色? 本当はどちらも同じ灰色です。

それではこの部屋の床にあるタイルのデザインは?薄いグレーと濃いグレー?
このチェッカーボード、なんだか曲がっているようですね。
上の画像から小さな白と黒のドットをのぞくと下のものに。あれ、どこも曲がっていませんよ。

さて、下にある2つのテーブル。どちらの方が長いのでしょう?

黄色と水色の丸の周りを回る点、どちら方向に向って動いています?

ドラゴンは首を振っていますか?
私たちの脳は、限られた情報だけを頼りに、見えない部分は補って結果を導くよう長い間トレーニングされてきました。長年の経験からコレはこうに違いない。見えない部分は、きっとこうなのだろう。そう考えるわけです。ほら、そうすると目の前にある現実すらもあやふやになってきました。現実とは一体なんなのでしょう。さて、そこに仮想現実が加われば、さらに困惑するでしょうねぇ。
Sean Hollister - Gizmodo US[原文]
(そうこ)