テスラモーターズは先ほど発表会を行ない、3つのバッテリー製品シリーズを披露しました。主に家庭用の「Powerwall」、店舗やオフィスビル用の「Powerpack」、そして工場のような大きさの「GIGAFACTORY 1」。
どれもソーラーパネルと連携して、太陽光で発電した電気をためるバッテリーです。
Powerwall


この家庭用バッテリーの特徴はなんといっても、どこの家にでも設置できること。安全装置は組み込まれているので専用の小屋も必要ないですし、壁に取り付けられるのでスペースも小さくてすみます。また、ソーラーパネルとPowerwallさえあれば電気を使うことができるので、電線のインフラを工事する必要もないんです。将来的には、いま電気が通ってない地域でも活躍しそうですね。
Powerpack
Powerpackは、1GWh。ちなみに、発表会の時間は夜で、太陽は出ていなかったのですが、この建物のすべての電力はPowerpackでまかなわれていました(Gridは送電網)。このPowerpack、1億6000万個でアメリカ中の、9億個で全世界の電力がまかなえます。また20億個あれば、移動や暖房などあらゆることにかかるエネルギーを代替できると試算されています。
一見、不可能そうな数字に思えますが、現在世界にある自動車・トラックの数は20億台ほど。そう考えれば、まったく絵空事というわけでもないのかもしれません。
GIGAFACTORY 1
そして最後に発表されたのが、GIGAFACTORY 1、名前のとおり工場みたいなバッテリーの集合体です。(追記 5月9日: 誤情報でした。お詫びして訂正いたします)現在はテスラが建設しているのですが、将来的には他の企業と協力してこのGIGAFACTORY 1を各地に広げていきたいとのこと。
CEOのイーロン・マスクは発表中、何度も火力発電などの問題点や二酸化炭素の増加について触れていて、テスラのエネルギー問題に対する真剣な姿勢が印象的でしたよ。
source: Tesla、Tesla Energy
(斎藤真琴)