さまざまな憶測が飛び交ってるアップルウォッチ販売台数、
結局今日もクック船長から発表はありませんでしたね。
「万事順調♪」というだけでストリーミングの話に軽やかに移ってしまって、ちょっと待ったクックさん!となった方も多いんじゃないでしょうか。
これまでアップルは「予想以上の反響だよ」、「需要に供給が追いついていないよ」とは言うものの、実際なんぼ売れてるかについてはのらりくらりと言及を避けています。
巷のアナリスト予想もものすごく幅があって、発売前の3月にはStrategy Analyticsが「年内に1530万台売り切る」と予想していたんですが、発売後にSlice Intelligenceが米国内オンライン購買者追跡に基づいて出したアップルウォッチ発売初日の米国内注文数は957,000台(上図)で、5月中旬までの推定販売台数は約250万台というもの(下図)でした。
米国内受注台数の推移予想(注文殺到の初日は除外)(c)Slice Intelligence
「なに、アーリーアダプターの初速だけで、さっぱり売れてないとか!?」と騒がれたんですが、製造拠点に近い台湾のアップル予想屋Ming-Chi Kuo氏の予想では、4月24日発売までの2週間で受注は世界全体で230万台に達したとあり、そこまで悪い数字ではありません。どっちが本当なのやら…。
モルガン・スタンレーが世界の初年出荷台数を3600万台に上げれば、別の会社は需要の弱まりを理由に1500万台以下に下げるってなもんで、当たるも八卦当たらぬも八卦な状況です。
結局、注文は大変な数なのだけど、出荷の遅れで本来の勢いが削がれ気味なのかもしれません。店頭発売と国際展開がカンフル剤になるかどうかに注目ですね。
ちなみに5月下旬、CODEカンファレンスで「売上台数」をしつこく食い下がられた業務部門トップのジェフ・ウィリアムス氏(Apple Watch開発総括兼務)は「いっぱい売れてる」と言って振りきってます。
これがアップル公式から出た唯一の数字となります。
source: QZ, Marketing Land
(satomi)