これ、グーグルのAIが見た夢です。
画像認識のニューラルネットワークは、画像に建物、動物、物体などのパターンを見出すよう躾けられたマシン。そのせいかなんの変哲もない画や風景も、こんな風に見えるんだそうですよ?
グーグルがブログでその実例を公開しました。
この画像になるまでのプロセスを簡単に説明しますと…
まずニューラルネットワークに画像をフィードして特徴を掴ませ、その特徴を強調するよう修正をかけさせます。で、修正された画像をまたニューラルネットワークにフィードして特徴を掴ませ、その特徴を強調するよう修正をかけさせます。このフィードバックのループを繰り返していくと、特徴がだんだん強化されていって、最後にはAIの見た夢が浮かび上がってくるんです。グーグルはこれを映画にちなんで、「インセプショニズム」とよんでいます。
たとえば、「エッジを認識しろ」という基本タスクを要求すると…

どこかで見た絵画のような画像になります。もっと高度に、「動物を認識しろ」っていうタスクを要求すると…

あれもこれも動物に見えてしまうAI。普段から動物認識のタスク要求が多いせいか、こんなふうにただの青空を見ても…
クリックで拡大します
ついつい動物に見えてしまうんです。

空の動物を拡大したところ。くじら雲のステロイド版。
建物を認識してもらうと、エッシャーの絵のように。


人工ニューラルネットワークが自律的に紡ぎ出した、これもまた「夢」ですね。
source: Google via The Guardian
Kelsey Campbell-Dollaghan - Gizmodo US[原文]
(satomi)