アップルの態度に心変わり。
テイラー・スウィフトとアップルがApple Musicのアーティストに支払われるロイヤリティを巡って、1週間に渡り繰り広げた受動攻撃的ツイートバトルにようやく決着がつきました。アップルはテイラーの要求を飲んで無料試用期間中もアーティストにロイヤリティを支払うと態度を軟化。そして昨日テイラーが今度は歩み寄って最新アルバム「1989」をApple Musicで配信するとツイートしています。
一連のツイートをどうぞ。
After the events of this week, I've decided to put 1989 on Apple Music...and happily so.
— Taylor Swift (@taylorswift13) June 25, 2015
(今週の出来事が在って、1989をApple Musicで配信することに決めたの…とっても嬉しい)
In case you're wondering if this is some exclusive deal like you've seen Apple do with other artists, it's not.
— Taylor Swift (@taylorswift13) June 25, 2015
(アップルが他のアーティストと交わしている独占配信契約じゃないの)
This is simply the first time it's felt right in my gut to stream my album. Thank you, Apple, for your change of heart.
— Taylor Swift (@taylorswift13) June 25, 2015
(心の中で初めてアルバムをストリーミングしてもいいと思ったの。アップル、考えを変えてくれてありがとう)
このツイートにアップルのエディ・キュー上級副社長も返答していますよ。
See you on #AppleMusic on June 30th! https://t.co/ajNnMV6TNA
— Eddy Cue (@cue) June 25, 2015
これはアップルにとって大きな勝利。「1989」は他の音楽ストリーミングで配信されていないアルバムなのですからね。テイラーは「1989」を他のサービスでも配信するかは明らかにしていませんが、アップルとは独占契約ではないと言っているので、チャンスはあるかもしれません。
このニュースはアップル(そして音楽ストリーミングを使うテイラーのファン)にとってグッドニュースですが、彼女とストリーミングサービスの過去の歴史から見ると理解しづらい動きかもしれません。テイラーは昨年アーティストへの支払いが不公平な分配だとして、Spotifyからカタログを削除したことで有名だからです。
Spotifyとほぼ同じレベニューシェア・モデルを使っているApple Musicが部分的にアーティストへロイヤリティを多めに支払うことはすでにアップルが決定した事実。そしてテイラーのお陰で、無料試用期間にアーティストが無報酬になることは無くなりました。テイラーがストリーミングサービスに寛大になったのか、それとも彼女は本人が思っているよりも利他的になったのかは、テイラーのみぞ知るところですね。
Chris Mills - Gizmodo US[原文]
(Yohei Kogami)