何が出るかな?
アップルの開発者向けイベント「WWDC 2015」は、日本時間で本日6月8日26時から(6月9日の午前2時から)スタート。何が発表されるんでしょうか? イベント前にこちらで予想されるものをおさらいしておきましょう!
ギズモードは今回もリアルタイムで情報をお届けします。このページで更新していきますので、チェックしてくださいね(昨年の様子はこんな感じです)。
同時にギズのFacebook、Twitterでも発信していきますよ。お楽しみに!
ギズモード編集部の現在の様子。(0時58分)
iOS OSX WatchOS pic.twitter.com/RBj0hcxyti
— 石川 温 (@iskw226) 2015, 6月 8
入場も始まってるみたいです!
観客もたくさん…! ワクワクしてきました。
報道陣もスタンバイ中です。
The stage is set for the WWDC'15 keynote! And a Hair Force One sighting ;) pic.twitter.com/LMpbunBI51
— Jeff Seibert (@jeffseibert) 2015, 6月 8
米GizのSean記者やプレスの方々も席につきはじめたようですね。いろいろなソフトウェア、音楽ストリーミングサービス…そしてついに新Apple TVもでてきそうな予感。
Oh hi, Jony Ive and @Pharrell. #WWDC15pic.twitter.com/pam4rggaIX
— Joanna Stern (@JoannaStern) June 8, 2015
ジョニー・アイブとファレル、会場内で談笑中。
会場内のBGMはX Ambassadors「Renegades」からSmallpools「Dreaming」へ。

開始まであと15分をきりました! みなさん、準備はいいですか? トイレは今のうちにどうぞ。編集部も行ってきます。
さぁ10分前! バックステージの人たちも準備完了
まもなく…! 始まります!
5 topics to get you ready for #WWDC2015http://t.co/cWfamZcA8g#topiclovepic.twitter.com/QbBb0l6gIv
— Flipboard (@Flipboard) 2015, 6月 8
おや、FlipboardもWWDC 2015で発表があるようですね。先ほどの記事でご紹介したニュースアプリと関係があるのでしょうか? 最近、買収の噂もあっただけに気になるツイートです。
関連記事:アップルからFlipboardみたいなニュースアプリが? #WWDC2015
あと1分! いよいよ始まりますよーーーー!
オープニングはじまりました。昨日のリハーサルの模様が流れています。
Angry Birdの着ぐるみがいたり、燃えている人がいたり。途中、ドローンがコーヒーを届けてくれました。今年は一体何が始まるというのでしょうか?
大量のクックのクローンと一緒にエレベーターに乗るDavidさん。
始まりました! クック氏の登場に大きな拍手がわきます。
第26回目のWWDCは、70カ国から参加。80%が初めての参加となり、350人の奨励学生たちも来場しています。そして、1,000人以上のAppleエンジニアが集まっています。

クック氏は今日、Apple Watchのネイティブアプリ関連情報も発表予定。
AppleのOSはOS X、iOS、watchOSの3つ。それではまずOS XとiOSの紹介から。
Yosemite はすでに55%のマシンにインストールされていますが、Win 8.1はたったの7%。Yosemiteは他社のどのOSよりも速く世の中に広がっていると強調。親父ギャグをまじえながら、カリフォルニアにインスパイアされた最新OSの名前を発表しました。
出ました。Yosemiteの次は、OS X El Capitan。El Capitanは、ヨセミテ国立公園にある岩の名前ですね。
関連記事:OS Xの新バージョンは「OS X El Capitan」 #WWDC2015
新ジェスチャー機能がいくつか登場。
マウスをシェイクするだけでカーソルを大きくすることができます。
メールアプリが激的に使いやすくなりました。スワイプするだけでメールの削除などが簡単に。
Safariのタブもすべて等幅ではなく、自分の重要度に応じてタブをアイコン幅に縮小するなど使い勝手が向上しました。
関連記事:Safari、ようやくタブの固定化と音出しタブの判別に対応 #WWDC2015
また、1タップでブラウザ上の音を停止できます。うるさい動画が再生されたときにもこれ一発でOK。クロームではタブごとに同じ動作ができましたが、Safariではブラウザ全体に対して操作できるのが特徴的です。
Spotlightのプレビュー機能も向上。
また自然な文章を入力してアプリケーションの機能が使えるようになりました。
たとえばメールアプリで「Philからのメールを無視」と入力したり、Spotlightで「いついつからの文書ファイルを検索する」といった具合です。
ブラウザのリンクをメール作成画面にドラッグすると、サムネイルつきの美しいリンクが挿入され、ブラウザ上の画像もドラッグ&ドロップするだけでメールにすぐ添付できます。
アプリの起動、PDFファイルを開く時間も激的に早くなりました。
そしてMacにも導入されたMetal。知ってますよ、もちろんMacはメタル製ですが今日はその話ではありません。Metalは改良を重ね、レンダリング速度や性能が向上しました。ゲームのグラフィック速度は8倍。描画のコールパフォーマンスは10倍です。
MetalグラフィックAPIを使えば、ソフトウェアがゲームコンソールなどグラフィックハードウェアのローレベルにアクセスできるめ、アプリの速度が改善されます。

Epic Gamesが、Metalのスムーズな動きをデモで説明しています。
El Captanは今日から開発者向けのβ版が公開されます。一般向けにはこの秋に無料公開。
関連記事:OS X El Capitanは今日から開発者へ、秋に正式リリース #WWDC2015
iOS 9が登場。

検索APIが公開され、アプリ内のディープリンクも使えるようになりました。
Siriとの連係も強化。
朝起きて「ちょっと瞑想したいなー」とSiriにお願いして瞑想アプリを開いたらPhilからメールがきました!(さっきメールを無視しようとしたあのPhilです)
今夜のカラオケパーティーのお誘いがきていますが、まだ瞑想中なのでSiriに「あとでまた教えて」とお願いしました。これでOK。
ディープリンクのデモ。iOS 9の検索機能でポテトチップスについて検索すると、検索結果からアプリ内をディープリンクで開けます。
Siriからの写真検索の機能も向上しました。「昨年の6月にサンフランシスコで撮った写真を出して」とお願いすると…さっそく出てきましたよ。仮装しながらカラオケを熱唱するPhilの写真もたくさん残ってました。
Siriのセキュリティについても説明。
次はApple Payです。超かんたんでセキュア。25の銀行、59のカードがApple Payをサポート。
Squareとも連係。
100万店舗でApple Payが使えるようになります。
Pinterestとの連係も興味深いですよ。1,000店舗から欲しい商品をピン止めしておき、そこからApple Payで支払いまで完了。ちなみにApple Payはこれまで米国での展開でしたが、イギリスでも25万か所で使えるようになります。交通機関でも使えるのは大きいですね。
関連記事:Apple Payがイギリスでも使用可能に #WWDC2015

小売の会員カードとも連係。これにちなんで、PassbookはWalletに名称変更します。
次はメモ。タイトル、本文などのフォーマットが簡単に設定できるようになりました。カメラロールから写真をはりつけることもできます。手書きメモも残せます。
次、地図です。乗り換え案内との連係がきました!
Googleマップでは実装されていますが、地下鉄に載ったときはどの出口から出ればいいのか、すぐ分かるようになりました。
近くにあるお店のリストも見れるように。Apple Pay対応の店舗はリスト上で見分けられます。
関連記事:アップルのマップ、ようやく乗り換え案内に対応 #WWDC2015
次、Newsアプリです。

Newsアプリでは、美しいレイアウト、リッチなタイポグラフィーでニュースや雑誌が読めるようになりました。最初にアプリを開くと媒体名やテーマがいくつかおすすめされるので、自分が好きなものを選びましょう。すると、Appleの美しいニュースフォーマットや洗練されたアニメーションでニュースを読めます。
色々な記事を見てまわっていると、美味しそうなレシピを見つけました。いまは使わないレシピを見つけたときは、あとで読むリストに追加しておくことができます。
ニュース記事中の動画も美しく再生。インフォグラフィックもリッチに。
媒体やテーマだけでなく、キーワードからニュースを探すこともできます。また、1つのニュース・雑誌媒体だけに絞って見ることもできます。例としてWIREDを選択すると、こちらもAppleのニュースフォーマットで閲覧できるようになっていました。
関連記事:iOS 9にはアップル公式の「News」アプリが登場 #WWDC2015
Newsアプリには、The New York Times、ESPN、Conde Nast、Vogue、GQをはじめ多くの媒体が参加しています。
次はiPadの話にうつりましょう。
教育、ビジネス、家…さまざまなシーンでiPadは重要な役割を果たしています。
iOS 9ではキーボードの上にカット、コピー、ペーストなどのアイコンが追加され、より簡単に編集できるようになりました。
マルチタスキング機能も登場。
関連記事:これがiOS 9のマルチタスク機能の詳細だ #WWDC2015
画面で左右にフリックするとバックグラウンドで立ち上がっていたアプリが次々切り替わります。
たとえば画面の左2/3くらいをつかってWebを見ながら、画面の右1/3くらいでメッセージのやりとりをする、なんて使い方もできますよ。
ながら作業をしながら簡単なメッセージをやりとりしているときなんかは、いちいちアプリを切り替えなくていいのが便利ですよね。
画面を左右二等分にして使うこともできます。
ビデオを見ているときにメールがきたら?
小さめのスクリーンで開いたままのビデオをメールのアプリの上に重ねて見ながらメールを書くことだってできます。
「ほら、ここにも、ここにも、ここにもおけますよー(ぐりぐり)」
コアグラフィック強化。バッテリーも最適化されました。バッテリーが少なくなってきたら、自動で低パワーモードに切り替わります。
さて、次はいよいよデベロッパー向けの情報です。
まずゲーム用API。次はHealthKit。
ホームオートメーションを強化するHomeKit。モーションセンサーやセキュリティシステムとも連係。iCloud経由でホームデバイスをコントロールできます。
関連記事:HomeKitがあればiCloudでスマートホームにアクセスできる #WWDC2015
次、CarPlay。画面も広く、高解像度になりました。
最後にSwift… 「Swift 2」が発表されました。
どこでも誰でも使える言語にするために、なんとオープンソースに!(湧き上がる会場)
関連記事:アップル謹製プログラミング言語「Swift 2」がオープンソースに! #WWDC2015
iOS 9の開発者むけβ版は本日から、パブリックβ版は7月に公開
関連記事:iOS 9の開発者ベータは今日から、パブリックベータは7月配布 #WWDC2015

一般むけには秋に無料アップデートです。ほぼすべてのデバイスで使えます。(会場、ふたたび喝采)
Swiftは、OS XとiOSで信じられないほどクリエイティブな開発ができる唯一の言語。
デベロッパーの皆さんの素敵なアプリが並ぶApp Storeでは、1,000億ダウンロードを突破しました。
関連記事:App Store、1000億ダウンロード達成! #WWDC2015
イメージビデオが放送中。Instagram、CitiのCMOらが語ります。動画内では、毎秒850アプリがダウンロードされていると紹介されていました。
次、watchOS。
watchOS 2について紹介していきましょう。
時計の文字盤に写真が使えるようなりました。フォトアルバムからも選べます。静止画だけでなくタイムラプスで美しい風景が楽しめるのがステキ。旅先での撮影も楽しくなりますね。
フライトスケジュールもWatchのすみっこに表示。常に確認できるだけでなく、スケジュールが変更されたら反映されるようです。旧Passbookの仕組みと連係しているようですね。これさえあれば、空港にギリギリに着く…なんてハプニングもなくなりそう。
ディスプレイは横向きにも使えるようになりました。
次、コミュニケーション機能。
友だちの追加が簡単に。デジタルタッチでWatch上に手描きイラスト。メールの返信。
FaceTime対応きました。
アクティビティもSiriと連係。バッジもシェアできます。
WalletもWatch連係。マップでは、移動の手順をステップごとにWatch上に表示。その他、あらゆるアプリがSiriと連係。
開発者向けのWatchKit。ユーザ・インターフェース、アプリのロジックなどがサポートされています。
Wi-Fiにも対応。
Watch上で、マイクで録音。ボイスメモができるようです。オフィスでも時計に向かって話しかける人が多くなるかもしれません。
動画再生もできます。
Health、HomeKitとも連係。
デモ。写真フォルダは、ズームや写真の選択などがスムーズに。お気に入りの写真はすぐにウォッチフェイスに登録できますよ。
メールはWatchのスクリーンでささーっと確認したのち、「あとで返事するよ」とボイスメッセージを入れて送信。
メッセージ機能。「デモのあと、ランチたべない?」というテキストに、音声やスタンプで簡単にお返事。Vineの動画もWatch上で簡単に再生できます。
Watch 2は本日、開発者むけβ版を公開。秋には無料で一般公開されますよ。
「One more thing...」
くる… 今年はくる…
音楽の歴史が動画で紹介されています。蓄音機からレコード、ラジオ、CD、サウンドシステム、iTunes…
Apple Music!
Apple Musicは音楽の歴史に新たな区切りをもたらします。
NapsterとかBittorrentとか、かつて色々な音楽サービスがありましたよね。そしてシンプルに音楽ファイルを購入できる洗練されたサービスがiTunesでした。
そしてストリーミング音楽の時代に登場したのがApple Music。
関連記事:歴史を変える。ストリーミング配信「Apple Music」発表 #WWDC2015ジミー・アイオヴィンが来た! Apple Musicと一緒に! #WWDC2015


動画紹介。
世にリリースされていない音楽も含めて、アーティストからリスナーの耳に直接届くサービス。ライブDJがブロードキャストを行い、生放送は150カ国で聴くことができます。
全世界で一年中ラジオが流れ、ファンとアーティストをつなげます。
1つめの「革新的な音楽サービス」とは一体?
Iovine氏が具体的な画面を説明しています。ふたたび説明動画へ。
Beats MusicはiTunes上のすべての音源を囲いこみ、購入やストリーミング配信が手軽になるようです。「For You」タブでは特定のアルゴリズムでキュレーションされたリコメンド音源が表示されるもよう。
ドレーク登場。
(さっき一瞬、ディスプレイに「本日Philの誕生日」と表示されていたという情報が。今日はPhilがサブリミナルのように出てきますね)
Apple Musicのデモ中。

自分の好きなジャンルをいくつか選び、次の画面で表示されるアーティストのリストから3組のアーティストを選ぶだけで、For Youタブでおすすめアーティスト一覧が表示されるようになりました。

「Here」タブでは、TOPソング、TOPアルバムなどが見れます。ミュージック・ビデオもかなりスムーズでクリアですね。
「Radio」タブでは、目玉となるチャンネルの1つ「Beats 1」の紹介。
「Connect」タブのデモ。
聴きたい曲をSiriから呼び出して再生もできます。好きな曲をおねだりするも良し、年代を指定して自分の青春時代のヒットソングをSiriさんに選んでもらうも良し。
ここまで気が利く秘書も珍しいですね。もはや嫁レベル。
Apple Musicは6月30日公開です。
月額10ドル。最初の3ヶ月は無料。ファミリープランは6人まで月額15ドル。
以上、Apple Musicでした。今度こそ日本でもサービス展開してくれますかね〜〜?
ふたたび動画。一瞬、日本のデコトラが映ったような…。

Apple Music、日本語版のページがありますね。日本でも6月30日に公開されるのか期待が集まるところです。
会場に戻り、サプライズゲストでThe Weakndのライブが始まりました。
「Earned It」が全米チャートでもロングヒットを飛ばしているThe Weaknd、新曲「I Can’t Feel My Face」を披露してくれました。ありがとう〜。
ライブとともに、今年の基調講演は終了しました。
出るか出ないかいろいろな噂が立ったApple TVを含め、新しいハードウェアの発表はありませんでした。
一方、ソフトウェア面では様々な改善があり、Swiftがオープンソースになるというビッグニュースもありました!
アプリ開発の裾野が広がるということは、利用者にとっても大きな期待が持てるニュースですよね。
Apple Musicについては、日本国内でもAWAやLINE MUSICなどが出てきたタイミングでの投入。どうなるか楽しみですね。
関連記事:これで全部カバー! #WWDC2015 まとめ
source: Apple
(ギズモード編集部・翻訳 Rumi)