因果応報とはまさにこのこと。
不倫SNSアシュレイ・マディソンの情報漏洩事件に急展開です。今度はCEOであるNoel Bidermanのメール情報もハッキングされてしまいました。しかもその流出した情報から、なんと過去にNoel自身が仲間たちと他社サイトをハッキングしていたことが判明したのです。
今回のメール流出もハッカー集団Impact Teamによるもの。流出した膨大なメールを注意深く見ていくと、Noelの指示でCTOであるRaja Bhatiaが競合他社Nerveの出会い系サイトをハッキングしたことが見えてきます。
BhatiaはNoelへのメールの中でこう言っています。
Nerveの出会い系サイトには大きなセキュリティホールがあります。検査も甘いので、メールアドレス・パスワード・支払い情報・トーク相手・最終ログイン・プロフィール情報・ブロックした/された相手などすべての記録情報にアクセスできてしまいます。やろうと思えば、非課金ユーザーを課金ユーザーに換えたり、ユーザーのメッセージを勝手に作って送ったり、未読メッセージをチェックしたりすることもできますよ。
これに対してのNoelの返答はというと…
すばらしい! メール情報を入手してくれないか?
Bhatiaはメール情報を入手することは拒否しましたが、Nerveから盗んだデータを含むGithubのレポジトリへのリンクなどをNoelに送ったのです。悪いことやっていますね〜。でも、その後にNoel自身も似たような手口でハッキングされてしまったのですから皮肉な話ですよね。
そして、最近米Gizmodo宛にも匿名のハッカーからNoelの個人情報が送られてきたそうです。そこに含まれていたのは自動車免許のスキャン・自動車保険のスキャン・署名のスキャン・口座番号・住所・クレジットカード番号などなど…。
悪事を働くと自分に返ってくるというのは本当らしいです。Image via Ashley Madison
Adam Clark Estes - Gizmodo US [原文]
(阿部慶次郎)