失ったデータは復元できないそうです。永久に…。
グーグルのデータセンターは世界中にありますが、そのひとつであるベルギーのデータセンターに悲劇が起こりました。8月13日、データセンターにつながる電力網が連続して4回の落雷に見舞われたのです。それだけでなく、落雷のショックで顧客データの一部を完全に消失してしまったとのこと。
グーグルの声明によると、落雷のあと、すぐに自動補助システムが電源を復旧しており、また、データを保管するストレージにもバックアップが備わっていましたが、電源が復旧するまでの間に書き込まれた一部のデータが影響を受けたそうです。その割合はわずか0.000001%とのことですが、失われたデータは永久に復元できないということ。今後はハードウェアをアップグレードし落雷対策を改善し続けると発表しています。
データーセンターのコンサルティングを行うFuture-Techは、「落雷に耐えるように設計されたいかなる建物であっても、雷が貫通することは大いに考えられる」とも話しています。どんなに対策を取っても避けられない自然災害。テクノロジーの巨人、グーグルを襲った今回の出来事は自然の大きさを改めて物語っていますね。
(追記:8月21日 0:33)
失われたデータの特定は不可能との記載がありましたが、特定はされていないとのことで一部修正させていただきました。
source: BBC
(前田真希子)