一般にいうデジカメの手ぶれ補正機能とは、カメラのブレに合わせてセンサーを動かすorレンズを動かす機能を指します。しかし、カメラ内蔵の手ぶれ補正機能でもブレブレな映像になってしまうことがあり、スムースな動画を撮ることに注力している方はステディカムというスタビライザーを用います。きちんと使いこなせばステディカムの効果は絶大。しかし高価だしかさばるしで、一般的とは言えません。
ところでスマートフォンのカメラアプリの中には、スマートフォン内のセンサーで本体のブレを認識しつつ撮影、見た目、ブレていないように後から動画データを補正するものがあるのですが、「SteadXP」はそのアプリと同じ考えのハードウェアだと考えていいでしょう。
GoProの背面、または一眼カメラのアクセサリーシューにとりつけたSteadXPは、加速度センサーとジャイロセンサーでカメラの動きと映像を逐一記録。専用ソフトでSteadXPのデータを元に動画データを補正します。これがお見事といいたくなるほど、ブレが目立ちません。動画を見ているとカメラを片手でもって走っているというのに。

GoProの場合はこのように上下左右の端部分を除き、X字のエリアのみ使う様子。ブレの範疇を超えたパンの領域に関しては補正しないようですね。

願わくばGoProや一眼カメラで記録したデジタルデータを補正するワークフローであって欲しいところですが、後付けセンサーでここまでできるなら、今後に期待してもいいでしょう。
source: Kickstarter
(武者良太)