実は今年1月にNarrative Clip 2が発表された当初、動画撮影機能は発表されていませんでした。初代よりも画質が向上し、撮影アングルが広くなったほかに、メモリーも増えて新たにWi-FiやBluetoothを内蔵しているという以外は初代機と同じく「人生の一コマ一コマを切り取り保存できる」デバイスとして宣伝され、今年5月にはすでに予約を受けつけていたんです。
Narrative Clip 2には予約開始前に様々なタスク(アンケートに答える、SNSにシェアするなど)をこなすことでポイントが与えられ、それにより割引購入が可能となる「Narrative Karma」というポイント制度があります。そのNarrative Karmaで今年3月に「Instagramで「Narrativeで撮れたらな」と思った瞬間の動画を投稿するとポイントゲット」というタスクが登場したため、これはNarrative Clip 2では動画撮影機能が付加されることを暗示しているのかとも噂されていましたが、動画撮影ができるようになるとは今まで明らかにされていませんでした。
こちらがNarrative Clip 2で撮影されたサンプル動画となります。
動画の撮影は、本体をダブルタップすることにより、設定した時間(初期設定は10秒)の撮影が可能で、撮影中にダブルタップで動画撮影終了。そのほかにもスマホアプリ側からも録画開始/停止の操作が行えるようになっています。
Narative Clip 2の内臓ストレージは初代と変わらず8GBと少ないものの、Wi-FiやBluetooth経由で画像をアップロードする機能もついている(初代ではUSBでパソコンに接続して画像をアップロードする必要があった)ため、動画撮影にストレージ容量の少なさを気にする必要もないでしょう。ただ、気になるのはバッテリーです。
初代Narrative Clipに関するEngadgetとのインタビューではNarrative CEOのMartin Kallstromさんが「写真機能しか持たせないことで、2日間のバッテリーライフを実現している。ビデオ録画機能がついたものは2時間から4時間しか撮れない」と話していました。小型でシャツの襟元につけても気にならない重さと大きさも重要視した、ウェアラブルなカメラを目指したために、内蔵できるバッテリー容量との兼ね合いからも初代Narrative Clipには動画機能が存在しなかったというわけです。
一方Narrative Clip 2ではバッテリー容量が初代の125mAhから315mAhと倍以上になってはいますが、カメラ画質の向上やWi-Fi、Bluetoothが付加されていることもあり、公式サイトによればバッテリーの持ちは30時間と短くなっています。この30時間という値に動画撮影が含まれているのか、どれくらいの長さの動画が撮影できるのかはいまだ不明です。
Narrative Clip 2のスペック詳細ページには書いていないもの公式ブログコメント欄によればのマイクも内蔵とのこと。とはいっても日常を動画に残したいという人には、GoProなどの動画撮影に特化したアクションカメラのほうがいいでしょう。でも常に身に着けて人生の一瞬一瞬を写真として切り取りつつ、稀に訪れる「このひとときだけは残しておきたい」という時間を切り取るためにはNarrative Clip 2は悪いアイデアではないかもしれません。
source: Narrative
(abcxyz)