高すぎるのも一因なのかな?
いよいよ11月に発売が迫った、iPadのビッグサイズな新ラインナップとなる「iPad Pro」ですが、前評判や注目度の高さとは裏腹に、意外と売行きは低調なスタートとなるのかもしれません。マイクロソフトの「Surface」キラーとして期待がかかっているわりには、なんだか発売前から冷や水を浴びせられたようなリークが伝わってきました。
アップルのサプライチェーンの複数関係者から得られた情報として、iPad Proは、予想されていたよりも少なめの供給台数しか確保されていないそうです。年内の販売用に確保されているのは、多くても全世界で250万台のみ。年が明けて、2016年第1四半期の出荷台数は、発売後の売行きを見極めてから判断し、これよりもっと少ない台数しか用意されない可能性も高いんだとか!
その最大の要因として、iPad Proの販売価格が高いことが指摘されています。iPad Proの最小構成モデルの価格は799ドルですが、MacBookライクにキーボードとセットで使うには、追加で169ドルの「Smart Keyboard」をオプションで購入する必要があります。また、同じく目玉オプションとなる専用スタイラスの「Apple Pencil」は99ドルとなり、これをすべて購入すれば、最低でも1,067ドル。日本円にして12万円を軽く超える出費になってしまうんですよね。
iPad Proに魅力を感じるユーザーは多いでしょう。タブレットにもパソコンにもなる、ビジネスユースに十分に応えてくれそうなモデル。おまけに、新Apple Pencilで、クリエイティブなニーズだって広がりそうです。でも、ハイスペックなノートPCまで買えてしまうお金を支払って、新たにiOSのタブレットを購入しますか? この問いにイエスと答えられる人は、そんなに多くはないのかもしれません。
source: Digitimes
(湯木進悟)