もうアップルとサムスン以外ジリ貧じゃ…?
スマートフォン市場で圧倒的な強さを見せつける、アップルとサムスン。出荷台数で押すサムスンに対し、アップルは圧倒的な利益ベースでの市場シェアの高さを誇っていました。そしてその傾向は、今年になってさらに強まっているようです。調査会社Canaccord Genuityの発表によると、2015年第3四半期のスマートフォン市場においてアップルは利益ベースで94%のシェアを獲得したそうです。スマートフォン市場の利益のほとんどがアップルのもの、といっても過言ではありませんね。ちなみに前年同期の同社のシェアは85%。アップルがさらに勢いを増している格好です。
しかも注目すべきことに、アップルは台数ベースでは14.5%(4800万台)しか出荷していません。また、同期のiPhoneの平均販売価格は670ドル(約8万3000円)でその利ざやは37%になるんだとか。いかにiPhoneの平均販売価格と利益率が高いのかがわかりますね。
他のメーカーに目を向けると、サムスンは11%の利益ベースシェアを獲得しています。なぜアップルとサムスンを合わせると100%を超えるのか…。これは、ほとんどの他メーカーが赤字だからにほかなりません。スマートフォン製造に由来する美味しい蜜は、アップル(とサムスン)がほぼ独占しているんです。
ハイエンドマーケットはアップルが独占し、ローエンドマーケットは中国勢が圧倒的なコスパで攻め立てるスマートフォン市場。ソニーやHTC、LG、BlackBerryなどその他のメーカーは、厳しい舵取りを強いられそうです。
Top image by Rawpixel.com/Shutterstock
source: Apple Insider
(塚本直樹)