Apple Watch、使わなくなる本当の理由とは?

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  • author 湯木進悟
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Apple Watch、使わなくなる本当の理由とは?

本当の課題が見えてきたぞ~。

スマートウォッチ、使ってますか? そもそもスマートウォッチの存在すら知らない人が多かったのに、Apple Watchの登場で、ニッチでギークなユーザー以外にも幅広く知られるようになりました。でも、アップルが世に送り出して成功を収めてきた、iPhoneやiPadほどのヒット商品として、Apple Watchが普及しているかというと、いまいち疑問な現状でもあります。

このほどWristlyは、Apple Watchを手に入れたものの、不満を抱いているという330人のユーザーを対象に、その本音を探る調査を実施。意外な実態が判明しています。

まず、Apple Watchを使い始めて、どのくらいで使わなくなってしまったかを尋ねたところ、実に約半数のユーザーは、2週間も経たないうちに利用をやめたと回答。ただし、気に入らなくなったApple Watchを返品したり、売り飛ばした人は、いずれも2割未満で、そのまま家のどこかに置き去られているのが、もっとも一般的なケースのようです。

気になるApple Watchへの不満理由ですが、商品価値を見出せなかったという漠然とした評価がトップ回答。しかしながら、続く2位以下の回答理由は、利用できる機能が思っていたより少ない、反応速度が遅すぎる、バッテリーの持ちが悪すぎる、時刻の確認に手間がかかりすぎるの順に続いています。どうやらデザインやサイズをめぐる不満よりも、そもそものスマートウォッチとしての機能に不満が集中しているみたいですね!

Wristlyは、Apple Watchに不満を抱く回答者を選ぶため、幅広いユーザー層にアプローチしたとのことですが、エンジニアIT業界で仕事に就いている人ほど、Apple Watchにダメ出しをする率が高まったことを明らかにしています。ギークなユーザーほど、Apple Watchの真髄である機能面に不満を抱き、ユーザー離れの結果を招いているとは、アップルにとっては、厳しい課題でもあるかもしれません……。

ちなみに、Apple Watchを気に入らなかった大半のユーザーは、購入前に使っていた普通の腕時計に戻ってしまったんだとか。腕をあげるか、画面をタップしなければ、現在時刻確認できないことへの不満も多く、本来の腕時計としての機能を、Apple Watchに期待している人の多さにも驚きです。

最後に、Apple Watchが嫌いになってしまったユーザーへのアンケートでしたが、次期モデルを購入するかという問いには、なんと4割が購入希望を表明。まだ完成度は低いかもしれないけれど、今後のApple Watchへの進化を応援しているユーザーは少なくないようですよ。

source: the Medium

(湯木進悟)