そうはいっても、タブレット市場のトップの座には変わりなかったiPad。ところが、このほど1010data Ecom Insights Panelが発表した「1010data Facts for Ecom Insights, January 2014 – October 2015」調査レポートにおいて、衝撃のデータが判明。なんと米国では、初めてSurfaceシリーズのタブレット販売台数が、iPadの販売台数を抜き去ったことが示されましたよ!
1010data Ecom Insights Panelの調査は、米国内の100大オンラインショッピングサイトの売上げを調査対象としているため、アップルストアや家電量販店での販売台数は対象とされていません。しかしながら、同調査では、これまで常にタブレット販売台数でトップシェアをキープしていたiPadが、2015年10月中にガクンとシェアを落とし、タブレット全体の17%を占めるに過ぎなくなりました。一方、逆に大きくシェアを伸ばしたSurfaceは、一気に45%を占めてトップに躍り出ていますよ。
突然のiPadの落ち込みには、さまざまな要因があるとされ、とりわけ、新たに11月に発売を控えた「iPad Pro」をにらんで、買い控えの傾向が強まったとの見方が有力です。一方のマイクロソフトは、10月にSurfaceの待望の新モデルを発売し、その差が、一瞬だけ今回のような逆転現象を生んだと考えられているようですね。
米国でのオンライン販売のみが対象という限定的なデータではありますし、きっとiPad Proが発売された11月には、またiPadの首位奪還が果たされていることでしょう。とはいえ、Surfaceシリーズが、ほかのサムスンやASUSのAndroidタブレットをも大きく抑え、ここまで北米で人気を博しているのは驚きかもしれませんよね。
ちなみに、1010data Ecom Insights Panelは、今夏以降にタブレット市場が全体として再び右肩上がりの成長を見せ始めていることも明らかにしています。Windows 10のリリース時期と重なっていることから、いまWindowsタブレットがじわじわと強みを出してきているのかもしれませんよ~。
(湯木進悟)