まじで!?と声を上げてしまいました。
「現代の世界中のサラブレッドは父系の血統をたどっていくと、すべて3頭の馬にさかのぼることができます」
これはJRA日本中央競馬会のサイトで見つけた言葉。最近ちょっと競馬に興味が出てきまして、何とはなしにサイトを見ていたとき発見したのです。競馬ファンの間ではよく知られていることかもしれませんが、ビギナーの僕にとっては衝撃の事実でした。

しかも、読み進めていたらさらにすごい事実が。「3大始祖」と呼ばれるバイアリーターク(1680年生)、ゴドルフィンアラビアン(またはゴドルフィンバルブともいう。推定1724年生)、ダーレーアラビアン(1700年生)のうち、ダーレーアラビアンが父系として約90%の占有率なのだとか。
90%!? それもうほとんどじゃないですか。
ダーレーアラビアンの子どもの子どもの子どもの……数えて5代目にあたるエクリプスという馬がすごかったらしく、そこから大いに発展したようです。
「エクリプス1着、他はどこにも見えない」という名言も残っているとか。その情景が思い浮かぶようです。さすが90%占有の血統。
「サラブレッド」の語源も分かった

そもそも「サラブレッド」って名称はどこから来たんだろう?と思って調べてみると、スペルは「THOROUGHBRED」。「徹底的に(THOROUGH)品種改良されたもの(BRED)」という語源であることがJRA日本中央競馬会のサイトに紹介されていました。「強く速い馬の血を残し、さらに強く速い馬をつくりだす」と。
僕は『ダビスタ』はやらなかったクチですが、やっていた友達がよく血統のことアツく語ってたなぁ。彼は「強い血を掛け合わせれば良いというものではない」と言っていて、当時はよく分からなかったですが、先のJRA日本中央競馬会のサイトにこんなことも書かれていて納得してしまいました。
なるほどな〜。「3大始祖」までさかのぼると300年以上の歴史があるわけで、血統は分析しがいのあるテーマですね。これが分かってきたら競馬を見るのが100倍くらい面白くなりそう。
芝馬場のイノベーションも興味深い

その後いろいろ調べていたら「競走馬総合研究所」なるJRA日本中央競馬会のオフィシャル研究機関も発見。
こちらでは、競馬に関するあらゆる研究がされていて、中には「競馬場の芝を通年緑化するための技術開発」というテーマの記事も。
その昔、日本の競馬場では暖地型の野芝単独の芝馬場を使っていて、寒い季節になると枯れて茶色に変わっていたのだとか。そういえば、古い競馬の映像を見ると芝が茶色いことがありますね。
転機になったのは1981年の第1回ジャパンカップ。開催は11月末で、冬枯れした芝を見た外国人招待者から「どこに芝馬場があるの?」なんて言われて「冬期でも青々とした芝馬場を実現しよう!」ということが悲願になったそうです。
その後、野芝の上に洋芝を重ねて植えるというオーバーシード法が研究開発され、1992年に阪神競馬場に本格導入、1995年からはJRA日本中央競馬会の8競馬場すべてで通年緑化が実現されたのでした。決意の年から実に10年以上! まさに悲願達成ですね。
使用されている設備もスケールがデカい

あらゆる方面で技術の粋が集まっている競馬場、設備もハンパじゃありません。
特に、東京競馬場に設置されている「ターフビジョン」はデカさがハンパじゃない。大きさにしてテニスコート3面分です。2006年10月7日から使用されていますが、設置当時は世界最大の映像スクリーンとしてギネス世界記録に認定されていました。
開発元の三菱電機のプレスリリースによると、大きい方の西側ターフビジョンは縦11.2m×横66.4m、表示画素数は896×5,312ドット。以前は着順盤がスクリーンと別になっていたところを、このターフビジョンの導入によって一体化したことで、よりフレキシブルな使い方ができるようになったようですね。
東京競馬場に限らず、JRA日本中央競馬会の競馬場は、いずれも個性的な作りになっているので、最寄りの施設をチェックしてみると面白いのでは。
僕のような競馬ビギナーならば、初心者でも楽しめるコンテンツが詰まったサイト「Umabi」もオススメ。競馬のことがまったく分からない人にいろいろな角度から教えてくれる「競馬ビギナー5か条」や、競馬をテーマにしたマンガ「SPEEDY WONDER」などオリジナルコンテンツが楽しめます。イベント情報も満載。
最高の馬たちが最高の舞台で戦う競馬。年末に向けて大きなレースも多いし、大父系ダーレーアラビアンに想いを馳せながら競馬場で観戦するのもオツですね!
source: JRA日本中央競馬会
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(奥旅男)