将来は光での通信が最先端?
普段私たちがコンピューターやスマートフォンで利用するのはWi-Fiですが、いま「Li-Fi」というWi-Fiより100倍も速い新通信技術が注目を浴びています。そして、そのLi-FiをアップルがiOSでテストしているようなんです。
まず、Li-Fiの通信にはLED電球を利用します。流す電流の量を変えることで光の強弱を調整し、光センサーで読み取ることで通信するのが基本的な仕組みです。光の強弱と聞くとなんだか頼りない気もしますが、すでに1Gbpsでの通信テストに成功しています。また理論上では224Gbpsまで通信速度が出るとされており、無線を利用するWi-Fiとはケタ違いの高速通信が可能なんです。
Li-Fi testing is already imminent. May appear in the next iPhone 7 according to iOS code in iOS 9.1 firmware. pic.twitter.com/MPK65QwLvp
— チェイスフロム (@kyoufujibaya) 2015, 12月 31
そしてこのLi-Fiのテストの痕跡らしき文字列が、iOS 9.1の中から見つかりました。上の画像を見ると、「LiFi Capability」という文字列が読めると思います。
アップルがいつ頃Li-Fiを製品に取り入れるのか、またそれはどんな製品になるのかは現時点では不明です。しかし、iOSからLi-Fiの文字列が見つかったことからも、iPhoneは有力候補の一つでしょう。また、同社は2013年にLi-Fiに近い装置の特許を出願した経緯もあります。
Li-Fiには「壁を超えられない/屋外で利用しにくい」などの弱点もあり、製品化へはまだ時間がかかりそうです。しかし、将来のiPhoneに光での通信が搭載されるなら、ちょっと試してみたいですね。赤外線通信みたいにセンサーをルーターの方に向けて通信!って感じになるのかな?
source: The Next Web、International Business Times
(塚本直樹)