イーロン・マスク「アップルがEVカーを作ってるのは公然の秘密」

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イーロン・マスク「アップルがEVカーを作ってるのは公然の秘密」

アップルの電気自動車、買いたい?

アップルが2019年にも発売すると噂の、電気自動車「Titan」。どうやらその動きは業界においては広く認識されているようです。電気自動車で先行するテスラ・モーターズのCEOイーロン・マスク氏はBBCのインタビューに対し、「アップルが電気自動車を開発しているのはもはや公然の秘密だよ」と語っています。

現在の自動車業界では電気自動車や自動運転技術の開発のため、人材の引き抜きが頻発。以前にも報じられましたが、ここ数カ月でも中国資本の自動車開発会社「Faraday Future」やアップルがテスラの人材を引き抜きました。さらに、アップルは「Apple.car/Apple.auto」というドメインを取得しており、その計画が始動していることは間違いありません。

もちろん、マスク氏も将来の競合相手の動きに目を光らせています。「1,000人以上の技術者を雇って、それを隠しておくことは無理だろうね」とアップルを牽制しつつも、アップルは脅威ではないと語っているんです。

アップルの参入は業界を拡大することになるだろう。しかし他社が電気自動車業界に参入しても、テスラはこれからも最も魅力的な電気自動車を作り続けるつもりだし、それが我々のゴールだ。

なるほど。たとえアップルが電気自動車を販売したとしても、自社の優位性にゆるぎはないということですね。

またマスク氏は将来の自動車に関しても、「自動運転ができない車は、近いうちに奇妙で時代遅れなシロモノになるだろうね」と発言しました。彼によると、手動での運転は趣味になるとのこと。こう聞くと自動車ファンとしてはちょっと寂しいですが、流通や通勤では自動運転のメリットのほうが遥かに大きいのも事実。将来は「手動での運転はサーキットで」、なんてなったりするのかな?

そして、いよいよ日本でも配布が開始されるテスラの自動運転プログラム。ソフトウェア7.0からは「Summon(召喚)」機能が追加されましたが、マスク氏によると将来的にはロサンゼルスからニューヨークにあるテスラの車を自動運転/自動充電で召喚するのが最終的な目標だそうです。さらに、数年以内にこの機能を実現したいとのこと。もはや筋斗雲なんて目じゃないほどの高性能っぷりです。

テスラは現在、400万円台で購入できる普及価格帯の電気自動車「モデル3」を開発しています。マスク氏によれば「社会にインパクトを与えるためにも、多くの人が購入できるモデル3が勝負になるだろう」とのこと。僕もモデル3の登場に向けて、貯金を始めようかな…。

source: BBC

(塚本直樹)