Uberの配車に始まり、あらゆる買い物や取引へ。
Facebook Messengerは最近、チャットボットを使うことでその利用シーンを拡大しつつあります。といってもおしゃべりボットみたいなものじゃなく、たとえばMessengerアプリの中からUberを呼ぶ、なんてことが可能になっています。そして新たな情報によると、フェイスブックは他のデベロッパーにも同じような機能の開発を勧めつつあるようです。TechCrunchによれば、フェイスブックは一部のデベロッパーにMessengerボット開発キットを提供しているそうです。ユーザー側からの見え方はUberと同様、ユーザーがボットにコンタクトすることで、情報を引き出したり、商品やサービスをオーダーしたり、支払いをしたり、などなどができるというものです。
つまりフェイスブックのねらい通りになれば、Messengerは単なるコミュニケーション手段ではとどまらず、他の企業やサービスが使うプラットフォームになっていくことになりそうです。フェイスブックは今までもMessengerのプラットフォーム化に向けた機能を仕込んできています。
Facebook Messengerでは、すでに一部の企業とチャットでやりとりすることも可能です。でもボットを使うことでそれがより自動化され、さらにはWebサイトやアプリを介さずに商品購入ができるという新たなレベルに入っていくことでしょう。最初のうちは、ちょっと奇妙な感じがあるかもしれません。
フェイスブックではMessengerアプリを介して使えるパーソナルアシスタント「M」も開発していて、そちらでもものを買ったり予約したりができます。なんだか機能的にかぶってない? と思われるかもしれませんが、どちらにしてもフェイスブックの中でできることが広がっていくということです。つまりその分我々が外のWebサイトやアプリに行く機会が減り、ますます囲い込まれていく、というわけです。
source: TechCrunch
Jamie Condliffe-Gizmodo US[原文]
(miho)