布団の中から、クルマの中まで。
14日、アップルがiOSの最新版9.3のパブリックベータを配布開始しました。9.1、9.2とバグフィックスをメインとした比較的マイナーなアップデートだったiOSですが、今回の9.3は新規機能が複数追加される比較的大きなアップデートになりそうなんです。
そんなiOS 9.3目玉機能は主に7つ。普通にiOSデバイスを使う一般ユーザーや日本国内の場合、恩恵を受けられない機能もありつつも、今回はそれを順番にみていこうと思います。
Night Shift

まず一番注目を集めているのが「Night Shift」という機能。日が沈む時間にあわせ、自動でディスプレイのブルーライトを減らしてくれるという機能です。原理としては単純に、ディスプレイの色温度をさげて赤みが強い方向にもっていくというもの。寝る前にスマホを触るユーザーにはぴったりの機能ですね。
以前はこういった機能をもった「f.lux」というアプリが、App Storeを通さない形で配布されていたのですが、アップルからの指摘により、昨年11月に公開停止になっていました。
アプリのフォルダ管理からコントロールセンターまで、アップルはさまざまな機能を正規・非正規問わずサードパーティアプリから学び実装してきました。その中で今回白羽の矢がたったのがf.luxの機能だったのかも知れません。この機能、夜遅くに作業する人には必須機能。目の疲れ方が違います。
「メモ」アプリがロック可能に
続けて気になるのが、「メモ」アプリのロック機能。デフォルトアプリゆえに使っている人も少なくないこの「メモ」アプリ。ここにiPhoneでよく使うパスワード関係などをメモしてる人も多いのではないでしょうか?
そんな人をまさにターゲットにして、パスコードかTouch IDを使ってメモにロックをかける機能が搭載されたのです。もちろん、世の中にはさまざまなパスワード管理ツールが存在しますが、もし「メモ」アプリを使っているなら、この機能はマストで設定しておくべきですね。
3D Touchがパワーアップ
3D Touchのクイックアクション機能に対応する純正アプリが新たに追加。設定、天気などがその対象です。特に設定はWiFiやBluetooh、バッテリー設定といった機能を操作できるので便利になりそうですね。
Car PlayがApple Musicの対応を強化

Car Play内でApple Musicの「New」と「For You」が使えるように。2016年はCar Play対応車種がどどっと増えるようですし、日本でも普及してくれることを願いたいですね。
「Health」がサードパーティ製アプリと連携強化
サードバーティ製アプリが純正の「Health」と連携し、ダッシュボード内に追加することが可能になるとのこと。アクティビティから睡眠まで、さまざまな健康関連の情報がすべてこの「Health」内で管理できるというわけです。ウェアラブルガジェットユーザーには嬉しい情報ですね。
教育機関向けプログラム「Education Preview」

教育機関でのiPad導入をもくろむアップル。その大きな足がかりになるであろう機能を今回追加してきました。教師側が学生を一括でiPad上で管理する機能や、生徒間でiPadを共有できるようにする機能が搭載されています。
「News」アプリのパーソナライズ機能が強化
残念ながら日本では未だサービスが開始されていない「News」。このNewsではお気に入りのジャンルなどさまざまな要素からつくられる「For You」ページの精度がより上がっているとのこと。各メディアとの調整が必要になるため、なかなか世界中でサービスを展開することが難しいであろうNewsですが、日本にもはやくきてほしいですね。
このように、主要機能だけでもこれだけアップデートされたiOS 9.3。パブリックベータですから、ディベロッパー以外の方々でも入手することができます。ただ、まだまだバグが残っている可能性は高いですから、心配な方は正式版を待ちましょう。
source: アップル、Cult of Mac
(小山和之)