MacBook Pro 150台分のパワーが弁当箱サイズに。
今年のCESではなんといっても自動運転車が盛り上がっていますが、NVIDIAからも自動運転車を開発するメーカー向けのシステムが発表されました。それは車に毎秒24兆回のディープラーニングの演算ができる強大な計算能力を与え、自動運転に必要な状況判断を可能にするんです。
そのシステム、名付けてDrive PX 2は、プレスリリースいわく「弁当箱サイズにMacBook Pro 150台分の計算能力」を詰め込んでいます。150台ってのはあてずっぽうじゃなくて、Tegraプロセッサと別立てのGPU各ふたつによる処理がそれに相当するそうです。Drive PX 2で処理しているのはビデオカメラ12台とLIDAR(レーザー画像検出と測距)、レーダー、超音波センサーのデータで、それらを素早く呑み込むことで車外の状況を瞬時に理解できるというわけです。

コンパクトな弁当箱サイズ。
24テラフロップスという計算能力について、Tech Crunchでは「1秒あたり最大2800枚の画像をニューラルネットワークベースのアルゴリズムで処理」できるのだと解説しています。自動運転を実現するには、適切な方向に向かい、ルートを計算し、さらにはマナーの悪い車や自転車、路上の障害物などに対処するといった複雑かつ膨大な情報処理が必要です。でもDrive PX 2ほどの計算能力があればそんな処理もまかなえる、というわけです。
すでにボルボが同社のSUV、XC 90 100台にDrive PX 2を搭載してテストし、2017年にはそれを発売すると発表しています。
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Jamie Condliffe - Gizmodo US[原文]
(miho)