飲み込むと体内でアゲアゲのパーティーが始まる「オーディオピル」(いろいろ危険)

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飲み込むと体内でアゲアゲのパーティーが始まる「オーディオピル」(いろいろ危険)

ハードコアなパーティーアニマルの方専用(?)「オーディオピル」とかいうのがありました。

プラスチックのマイクロカプセルの中に極小のサウンドシステムが搭載され、そのピルを飲むと、体内からアゲアゲのビートをを奏でるというもの。

はい、これは言わずもがな、すごく危険な発想のシロモノです。

発案者のチェコ人のコンセプチュアル・アーティストのJan Poope氏は、イタリアの医療用デバイスSirioで遊んでいる時にこのアイデアを思いついたそうです(このデバイスは、治癒プロセスのスピードアップのために低周波の超音波を使用するそうで、治療用超音波は、非常に有用なアプリケーションであり、Sirioはイタリアの保健省から承認も受けていると主張しています)。

彼によるとSirioを使う際、「患者」は頭のなかにピーピーと音が鳴る経験をするそうです。"経験する"アートデバイスを飲み込んで、超音波が人間の体内を掻きむしるように鳴ったら、これは新しい音楽体験なのだと。

パワフルなオーディオシステムがあるコンサートホールのど真ん中に立つような感じを自分の体内で感じることができる。もしくは、工場の中で、金属を扱う機械で、自分の胃の中にドリルのインパクトを与えているような気分だ。でもたったひとつの違いは、自分の周りは完全に静寂であるということ。自分の体の中にだけ存在する、パーフェクトでプライベートな音楽経験だ。

はあ、胃の中にドリルのインパクトの気分…?

この紹介動画も怖すぎます。目がイッてます。

オーディオピルを飲み込むと消化管を通過するのに約1時間かかるそうで、骨盤部分あたりで激しい痛みを感じるため、"この実験的な勇気を後悔する"と、このピルの発案者は認めています。でも一旦痛みが鎮まった後は、10時間のテクノパーティー(しかも止められない)が始まるんだとか。

最高!楽しい!怖い!気分もアゲアゲ!BANG BANG!…な感じらしいです(怖すぎる)。

そしてパーティーが終わった後には、ちゃんとオーディオピルが体内から排出されたか、排便からちゃんと確認しましょうとのこと。

ちなみに、発案者がいろんな医者や研究者にこのプロトタイプを相談したところ「こんなもの飲み込んではいけません」と言われたそうです。そりゃそうです。

こんな怖いものを誰が使うのかと思いますが、Indiegogoでクラウドファンディングキャンペーンを実施したところ、目標の15万ユーロ(約1900万円)に対し、最終的には148ユーロ(約1万8800円)しか集まらず、プロジェクトは大失敗しています。

安心しました。

source : Oddity Central

Gizmodo US[原文
(mayumine)