そろそろ収束しそうな気配もあるアップル VS FBI問題ですが、ここにきてビル・ゲイツ氏も話題に加わりました。ネタ元のFinancial Timesのインタビューにて、アップルが今回協力することが大きな前例を作ってしまうという見方に疑問を唱えています。曰く、今回は特殊ケースであり、一般的な協力とは異なるといいます。「携帯電話会社から情報をもらうこと、銀行から銀行記録をもらうことと変わりない」と発言しました。
このインタビューで、多くのメディアが「ビル・ゲイツはFBI派」と報じました。が、ゲイツ氏としてはFBI派というわけではありません。Bloomberg TVのインタビューにて、FBI派と報じられた内容について、自分の考えすべてが語られているわけではないとして「残念」とコメント。ゲイツ氏は、テロリズムなどで政府に協力するのは意味があることだという一方で、その協力にはある程度の条件が必要だと語ります。政府が力を行使した過去を挙げ、安全性が犯されないバランスを探り話し合うべきだというのがゲイツ氏の考え方なのです。つまりは、どちら派と明言できる問題ではない、と。
どちら派との明言をさけた民主党大統領候補者の2人、クリントン氏とサンダース氏も同じようにバランスを重要視すべきという発言をしています。また、アップルに同調すると発言した、「アップル派」のザッカーバーグ氏も、テロ抑止のために政府には協力すると述べていました。
やはり一筋縄でいく問題ではないですね…。
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Jamie Condliffe - Gizmodo US[原文]
(そうこ)