また虫の季節、夏は間違えなく毎年やってきます。
夏の電球に寄ってくる虫たち、いやですよね。種類の電球によって、寄せ付ける虫の数が違ってくるということが判明しています。実は、最も多くの数の虫を寄せつけるのが白熱電球。そして一番虫を寄せつけないのが、暖色系のLED電球なんです。
ノースカロライナ大学の行動生態学の博士号過程にいたMike JusticeさんとTeresa Justiceさんの2人は、ひと夏のあいだ毎晩1つ電球をつけ、虫取りをセットしました。電球の種類は毎晩変えます。そして2人は、電球が月の明かりとオーバーラップしないように注意を払いました。月にはカレンダーがあるので、月の明かりを読むのはそんなに難しいことではないのです。
難しかったのは天気。毎日電球を変えるため、「もしある電球で虫を捕獲した日の天気と、別の電球の日の天気が違っていた場合、結果が大きく違ってきます。でも天気予報をもとにどの電球を使うかというスケジュール管理をしっかりしたので、天気の影響を最小限に抑えることができました」とMikeさんは語っています。
彼らは、午前中は電気を切って、どれくらい虫が捕まるか観察しました。ひと夏で電球に引き寄せられて虫取りに捕まった虫の合計は8,887匹。そして、ある電球は他の電球よりもっと多くの虫を寄せつけたことがわかりました。白熱電球が1番虫を引き寄せ、2番目は電球型蛍光ランプ、3番目は青系の色を発するLED、4番目は標準の虫よけ用電球。そして1番虫が寄らなかったのは暖色系のLEDだったそうです。
なかなかショッキングなのは、虫よけ用電球。「黄色の虫よけ用なので一番虫を寄せつけないだろう予想していました。もっと驚いたのは、黄色の電球が家庭の害虫であるハサミムシをたくさん引き寄せたことです。」とMikeさんたちは話しています。
今年の夏の街灯は、暖色系のLEDに決まりですね。
Esther Inglis-Arkell - Gizmodo US[原文]
(リョウコ)