人類負けちゃうの?
グーグルがディープラーニングを駆使して生み出した、最強の「碁」ソフトAlphaGo。2カ月前には、欧州チャンピオンに3度輝いたプロ棋士を打ち負かしたことをお伝えしました。そして現地時間8日、現在世界最強の囲碁棋士の1人とされる、韓国のLee Sedolさんとの第一局が行われ、なんとまたもやAlphaGoが勝利を収めました。
この世紀の対戦はYouTubeにて配信されており、手に汗握る接戦となりましたが、186手目で決着。AlphaGoが第一局を制する形となりました。
対戦を振り返って、Sedolさんは以下のように語っています。
まず、AlphaGoのチームのみなさんに敬意を表したい。AIがこれほど強いとは、本当に想像以上でした。しかしまだ戦いは残っています。残りの対局も精一杯頑張ります。
囲碁において、コンピューターが人間より不利といわれていたのは、その「手数の多さ」。チェスが10の60乗といわれるのに対し、10の700乗ともいわれる膨大さから、コンピュータが人間を超えるのは、10年先というのが一般的な認識でした。
20年前の、IBMのディープ・ブルー対チェスの世界王者カスパロフの対戦を髣髴とさせるこちらの戦い。対局は15日まで計5局行われ、勝利した側にはおよそ100万ドル(約1億2000万円)が授与されます。残り4局も見逃せません!
image by Linh Nguyen
Jamie Condliffe - Gizmodo US[原文]
(渡邊徹則)