彼の人生で初の、そして最大の絶望をリアルに表現しています。
ドラゴンボールの人気噛ませ犬。もとい、ライバルキャラクターであるベジータがフィギュア化されるんですが、そのアプローチがちょっとおかしなことになっています。
フィギュアって、だいたいはカッコイイシーンが切り取られて3D化されるのが定番です。しかし、今回のベジータのフィギュア化においてバンダイ様が選んだシーンは、
最終形態となったフリーザ様と対峙し、恐怖と自分の無力さに初めて涙を流し、心の底から震え上がったベジータです。サイヤ人の王子のプライドをズタズタに切り裂かれたシーンを「失意のベジータ」として立体表現するというのです。ほんとわけわかんないけど、すごい着地点です。

しかも、フィギュアの見せ方として新たなアプローチが組み込まれています。ベジータが震えます。もう1度いいますが、ベジータは恐怖と自分の無力さに初めて涙を流し、心の底から震えているのです。
台座内部に組み込まれたモーターが回転、振動によってベジータが震えるギミックを搭載しています。「これ震える必要ありますか?」という意見が多々出たそうですが、リアリティを追求する姿勢は評価したいと思います。値段は4,949円(シクシク)。受注期間は2016年3月31日の23時までとなっています。
いやぁ…、バンダイ様の作品に対する熱量は、多様な角度で発射されているのですね……。下記リンクの商品サイトもすごく良く、面白くできているのでぜひともご覧あれ。
source: HGベジータ(プレミアムバンダイ)
(小暮ひさのり)